日本テレビ系列『アナザースカイ』(6日放送分)では、元MLBピッツバーグ・パイレーツの桑田真澄がゲストで出演。自分だけのアナザースカイを“グアム”と紹介し、そのエピソードを披露した。

1985年、PL学園高校のエースとして、ドラフト1位の鳴り物入りで読売巨人軍に入団した桑田だったが、1年目の成績は2勝1敗、防御率は5.14という厳しい結果であった。「プロに入ってすぐ挫折をしてたんです。1年目、全く通用しなくて。でも、グアムでキャンプがありまして、そこでグワッと伸びたんですよね」、そう語る桑田は「僕は、2、3年でクビになる思ってたんですよね」と続け、当時の心境を明かした。

また、「プロの一流のバッターに通用しないんですよ。実力の差があまりにありすぎて、僕は何でプロに入ってきたんだろう。僕なんかがプロに入ってきちゃいけないと思ったんですよ」と振り返った桑田に、司会の今田耕司が「2年目のグアムキャンプで、何が違かったのですか?練習内容というか・・・」と質問すると、「やっぱり、空がよかったんですかね」と見事な切り返し。予想外の返答に驚きを隠せなかった今田も「頂きました。今のコメント。まさかの返答でしたね」と絶賛した。

事実、2年目には15勝を挙げた桑田は、節目となった当時のグアムキャンプについて、「海入るのは禁止。ほとんど遊びは禁止ですよね。今は僕なんかも水泳トレーニングはしますけど、当時は(身体を冷やしたらいけないので)水に入っちゃいけない時代でしたので。当時、19歳ですから、ビーチにいっぱい人もいる訳じゃないですか?どうやったら、外に出れるのかなって思ったら“ランニング行ってきます”しかない」と真顔で語り、今田は「練習でヘトヘトなのに、ランニングに・・・」と呆れたが、当の本人は「あの練習がよかったのかもしれない。今、分かりました」と笑顔で話した。