UEFA杯決勝トーナメント1回戦第2戦が26日に各地で行なわれ、フランス勢4チームのうち、ボルドーを除く3チームがベスト16に勝ち残った。

 マルセイユはトウェンテ(オランダ)に1―0で競り勝ってタイに持ち込み、PK戦を制した。サンテティエンヌはオリンピアコス(ギリシャ)に連勝。リーグ・アンでは降格圏に沈むサンテティエンヌだが、リーグでの得点力不足(25試合で22ゴール、1試合平均0.88点)がウソのように、UEFA杯ではこれまで8試合で18ゴール、6勝2引き分けと危なげがない。

 パリ・サンジェルマン(PSG)もウォルフスブルク(ドイツ)に連勝。今季リーグ2位の好調ぶりをUEFA杯でも存分に発揮している。とくにこの試合2ゴールをあげたペギー・リュインデュラの活躍が光る。リーグ・アンでは準レギュラー的な扱いに甘んじる(21試合出場、うち先発9試合、5ゴール)リュインデュラだが、UEFA杯では6ゴールで2位タイにつけている。

 フランスのレキップ紙はこの試合を振り返り、リュインデュラと守護神ランドローに最高の8点(10点満点)という採点をつけた。昨シーズンは精彩を欠いたランドローだが、今季の安定ぶりは“国際レベル”と高い評価を受けている。

 同紙は一方でウォルフスブルクに対し、「冷静さを欠き、守備の弱さを露呈」と厳しい見方をしている。チーム唯一の得点者である長谷部には3点をつけ、「右サイドで、このレベルでは致命的ともいえる弱さを見せた」と辛い評価を下した。