スペイン全土に驚きのニュースが流れた。スペイン最大のスポーツ紙“マルカ”の調べによると昨年12月7日に行われたソシオ集会(会員の総会)で予算案を可決するべくカルデロン会長は投票権の無いソシオやソシオでも無い人までを参加させ、可決のための捏造を行ったと報じた。

 1月14日付けのマルカ紙の表紙ではソシオ集会の写真を掲載。可決案の賛成として挙手する10名をピックアップし、この内6名は投票権が無いソシオで4名はソシオにすらなっていないとして報じている。なんと驚くことにこの4名の内の一人は同じマドリード市を本拠地とするライバルであるA・マドリーのソシオであるとも報じている。

 この件を受けてソシオ、後援会、VIPなどを管轄する社会部のジェネラルマネージャー、ルイス・バルセナ氏は記者会見の中で、この集会における責任はすべて自身のものだとした上で、「クラブ側は調査を開始する」と発表した。

 一方、カルデロン会長は13日深夜に各ラジオ局のインタビューに応じ、不正は無かったとしてマルカ紙の報道を全面否定している。もしこの報道が事実だとすればR・マドリー幹部が大きく入れ替わる可能性もあることから注目すべきニュースである。

(スペイン通信)