プレミアリーグではもうお馴染みとなっているスペイン人選手の大活躍。“スパニッシュ”色が最も強いリバプールはベニテス監督の下、本来のプレミアスタイルであるフィジカルの強さとロングボールを使った速攻に加え、ディフェンスラインからのビルドアップで魅力的なポゼッションフットボールを展開している。

 お隣スコットランドも例外ではない。バルサのカンテラに目を付けているのがセルティックだ。昨夏、マルク・クロサスを獲得し中盤の補強を行ったストラチャン監督は、すでに国王杯でトップデビューを飾ったアブラハム・ゴンサレスに興味を示しているようだ。

 同選手の代理人は、「どんなクラブとも交渉はする。スペイン国内だけでなく海外のクラブもアブラハム獲得に興味を示している。しかし、正式なオファーはまだ受けていない。選手本人は良いオファーがあればどこでもプレーする準備ができている」としている。

 元々、フィジカルの強さと勝負強さが売りのセルティック。こういったクラブにスペイン人が持っている特徴であるボールさばきと戦術眼が加わればもっと魅力的なフットボールを見ることができるだろう。そういった意味でもプレミアリーグやスコットランドのようなフィジカルの強さを誇りとするチームが、アクセントを加えるためにスペイン人選手を求めるのは当然の流れなのかもしれない。

(スペイン通信)