数日前、ロサンジェルスとニューヨークの街角で、通勤途中の人々に「号外です」と無料で配られた『ニューヨーク・タイムズ』。なんとそこには「イラク戦争終結」のビッグ・ニュースが。実はこれは精巧に作られた偽新聞、その驚くような出来に市民もビックリであったという。


一面にはヘリの写真とともに、「イラク戦争ついに終結」というデカデカとした見出し。「号外です!」という言葉とともに、ロサンジェルスとニューヨークで100万部以上が無料で配布された。14ページからなるその偽『『ニューヨーク・タイムズ』の日付は、2009年7月4日となっている。

7月4日とは米国市民にとってとても重要な意味を持つ「独立記念日」。そして中を開けば、米国全市民に無料の健康保険制度が施行されるという、ありえないような嬉しいニュースが満載。

これらを作ったのは、『the Yes Men』と呼ばれるリベラル左派グループで、かねてからこうしたジョークを得意とし、政治に圧力をかけることで有名なグループである。イラク戦争の終結をはじめ、14ページ分の内容について、「この新聞の全ては私たちが実現させたいニュース」と彼らは断り書きを添えている。

ただし、彼らのイタズラは、お騒がせ新聞だけでは済まなかった。なんと、ウェブサイトまで本物ソックリなものをこしらえてしまったのだ。偽サイトはこちら(もしもサイトが閉鎖されていた場合はご了承を)、そして、本物はこちらである。偽サイトは一番下までスクロールすると、Copyright(著作権)について、Copyleftなどとふざけている。

彼らはこのお騒がせについて声明を発表し、「私たちはこの使命を全うするために6ヶ月という月日を費やし、120万部をプリントした。6箇所での配布を決め、協力してくれたボランティアは数千人にものぼる」とし、オバマ新政権の取り組みに期待と圧力をかけたい思いを明らかにした。

(編集部 Joy横手)

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