くすぶる倖田失言問題を報じる各夕刊紙

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   歌手の倖田來未さん(25)のラジオ失言問題が、未だにくすぶっている。ネットでは、「反省が足りない」との声が寄せられる一方、倖田さん自身も親しいタレントに揺れる思いを明かしているようだ。そして、煮え切らない原因は、問題発覚後のフジテレビによる独占インタビューにある、という見方も多いのだ。
   ただそうした中で、所属事務所は4月からのコンサートツアーは予定通り行うことを明らかにしている。

和田さんに全国ツアー中止も相談

   ニッポン放送の「倖田來未のオールナイトニッポン」で、倖田さんが「35歳になるとお母さんの羊水が腐ってくる」と発言したのは、2008年1月30日。そして、2月1日にホームページ上で謝罪したうえ、7日のフジテレビ系「FNNスーパーニュース」の独占インタビューで「軽率でした」と涙を流した。発言から約2週間、インタビューからは5日経ったが、未だにネットでは、倖田さんを許すか許さないかで議論になっている。J-CASTニュースの2月1日付初報記事のコメント欄には、約450件もの意見が殺到し、7日以降も約100件が寄せられた。

   さらに、新聞各紙によると、フジテレビは、インタビュー後の8日、視聴者からの電話約300件のうち「誠意が感じられない」といった厳しい意見が約100件もあったと発表した。擁護する意見はわずか10件ほど。また、サンスポ・コムが7日行ったネットアンケートによると、約8割が謝罪は「不十分」と答えたという。

   未だくすぶる批判に悩んでか、倖田さん自身も、親しいタレントに今後の身の振り方を相談しているようだ。TBS系で10日に放送された「アッコにおまかせ!」では、タレントの和田アキ子さん(57)が、倖田さんが電話で泣きながら悩みを打ち明けてきたことを明かした。

「今の自分では愛の歌は歌えないので、ツアーは早すぎるのではないでしょうか」

   和田さんによると、倖田さんは、08年4月12日から行われる全国コンサートツアーを中止にすべきか悩んでいたというのだ。

「ネットが問題を大きくした」との論調も

   直接の被害者が特定されているわけでもないのに、失言騒ぎがこれほど深刻化したのはなぜか。

   この点について、一部メディアからは、ネットが問題を大きくしたとする論調が現れた。東京新聞は、2月8日付記事で、「倖田来未の不適切発言 ネット介し問題大きく」などという見出しで報じた。そこでは、ネットニュースが最初に失言を取り上げ、放送を聴かずにネット掲示板で知った人たちがラジオ局に苦情を寄せることで騒ぎが広がったと紹介。「騒動を機に、発言に慎重になる、言葉狩りのような方向に行くのを恐れている」との放送作家のコメントを伝えた。

   また、テクニカルライターの佐藤信正さんは、日経トレンディネットの12日付署名記事で、J-CASTニュースが最初に失言を取り上げるなどして大問題に発展したとして、「倖田を擁護することはとうていできないが、うがった見方をすれば、アンチ倖田派(?)のネットユーザーがバッシングの材料を『2ちゃんねる』にばら撒き、マスメディアがそれに乗せられたようにも見える」などと、ネットメディア批判ともとれる論陣を張った。

   一方で、こうしたネットやネットメディアに批判的な見方への反発も広がっている。東京新聞の記事については、2ちゃんねるで「マスコミ、ネット世論批判」とのスレッドがいくつも立って、一時祭り状態になった。

フジの独占インタビューが問題広げた?

   一方、フジの独占インタビューについても余波が広がっている。倖田さんと親しい和田アキ子さんは、自らのラジオ番組の中で、録画されていたフジの番組ではテレビ局側の編集などのために一部真意が伝わらなかったと倖田さんが漏らしていた、と明かした。これに切れたのが、テリー伊藤だ。日本テレビ系で2月12日放送された「スッキリ!!」のコメンテーターとして、「アッコさんに間接的に不満ぽく言うってのも変ですよね」などとして、フジの形式に従った倖田さんを批判。そして、誤解を解くためにも、倖田さんが謝罪会見を開くことを求めたのだ。

   日刊ゲンダイの2月11日付記事によると、フジの独占インタビューについては、他のテレビ局で大ブーイングが巻き起っているという。「平等に謝罪会見をやるのが筋ではないか」というのだ。

   このようにくすぶり続ける騒ぎに、倖田さんの所属事務所のエイベックス・エンタテインメントはどう対応するのか。メディア部の担当者は、J-CASTニュースの取材に対し、4月からのコンサートツアーの件だけに回答を寄せてきた。「深く反省している本人からツアーへの不安が出たとは思いますが、待っていただいているファンの方々もいらっしゃるので予定通りツアーは行います」

   謝罪会見をなぜやらなかったのか、やる予定はないのか、の質問については、何も回答しなかったため、担当者に再度確認した。しかし、「会社として、お答えすることはありません」と繰り返すのみで、その理由について聞くと、「コメントがないものに理由はありません」と答えた。

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