引く手あまたのサビオラもまだ契約に至っていない<br>【photo by B.O.S.】

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 7月1日で44人が無所属の選手となった。シーズンが終わり、各チームは来シーズンに向けてのチームプランニングに余念がないが、できるだけコストをかけずに補強したいと考えている。6月30日で所属クラブとの契約が切れフリーとなった選手たちを移籍金ゼロで獲得できるとあって、多くのクラブ、特に1部昇格を果たしたクラブなど補強予算に限りのあるチームにとってはこの44選手は注目すべきリストである。

 この44選手の中で最も注目を浴びるのはサビオラだろう。世界的にも人気のあるフォワードの一人であり、その行き先に注目が集まっている。レアル・マドリーとは口頭で合意に達しているとの噂もあり、これが実現すればレアル・マドリーは1ユーロもかけずにサビオラを獲得することができる。静観を保ってきたサビオラだが、バルセロナと契約が切れた今、沈黙を破り、ここ数日のうちには自身の将来についてはっきりさせることになるはずだ。

 セルタ、ナスティック、レアル・ソシエダの選手のように2部降格を受けて1部のチームへの移籍先を探す選手、所属クラブからの契約延長のオファーを断った選手など、いずれも新天地を求め、交渉を始めていくことになる。

<無所属となった選手※カッコは今シーズンまで在籍したチーム>

バレリオ、ベスターベルド(アルメリア)
ハビ・ゴンサレス、ウルサイス(アスレティック・ビルバオ)
サビオラ(バルセロナ)
ロメロ(ベティス)
グスタボ・ロペス、ジョナサン・アスパス、ヤゴ(セルタ)
ドゥシェル、フェリペ(デポルティーボ)
ベラスコ(エスパニョール)
プリド(ヘタフェ)
デウ、モリーナ、ゼ・マリア(レバンテ)
ディエゴ・トリスタン(マジョルカ)
アランダ、フアンミ、ジェド(ムルシア)
アルバロ・イグレシアス、ビサーリ、カンパーノ、イスマエル、フアン・ディアス、ジェラ、マテジャン、メリノ(ナスティック)
ミロセビッチ、ムニョス(オサスナ)
マタブエナ(ラシン)
ミニャンブレス、パボン(レアル・マドリー)
ドミンゲス、コバチェビッチ、ロペス・レカルテ、ロサト、ロメロ(レアル・ソシエダ)
ホルヘ・ロペス(バレンシア)
アルベルト(バジャドリ)、チェマ、マンチェフ、ペーニャ(バジャドリ)
キケ・アルバレス(ビジャレアル)

 1部のチームのうち約半分が新監督も決まっていない状況だが、クラブは新監督の招聘も含め、選手補強を進めていかなければならない。7月に入り、いよいよ移籍の動きが活発化することになり、この44選手のリストからも名前が消えていくことになるはずだ。スペイン国内か国外になるとしても、当の選手としてもオファーを待ち、一刻も早く移籍先を決めたいところだろう。

(スペイン通信)