松坂に、超VIP支援体制―。レッドソックスの地元紙「ボストン・グローブ」の電子版は11日付けで、松坂大輔投手の春季キャンプ合流に備えて、球団がいかに準備態勢を整えているか、長文記事を掲載。鳴り物入りで入団した新人に対して、超VIP支援体制を敷いて、万全を期していると報じた。

 まずは、球団幹部は、名刺の裏側に日本語での表記を示し、キャンプ地には2台のトレーラーを設置し、本拠地球場の記者席も拡大するなど、キャンプ時で常時100人、シーズン中は、50人が予想されている日本人メディアに対しての措置が取られた。

 また、松坂自身のために、球団は日本人トレーナー、通訳、個人マッサージらを雇用。ブルックライン、チェスナットヒル周辺が候補地として挙がっているボストンでの住居探しも球団が協力している。また、ボストン市内の日本食レストランと提携し、クラブハウスに日本食が出前されることも明らかに。まさに、“チーム・松坂”といえる全面支援体制が組まれる。

 チームとしては、ファレル投手コーチが2ヶ月に渡って、週に2、3回の割合で、マンツーマンの日本語レッスンを受け、南カリフォルニアでの自主トレにも視察を行った。正捕手のベリテックは、松坂の先発試合をDVDで観戦して、下準備を行っているという。3月に正式に決まるクラブハウス内のロッカーは、同僚の岡島と隣同士となるプランが濃厚だ。

 球団は、“松坂体験パッケージ”として特別チケットを販売する企画を考案中。松坂のレプリカ・ユニフォームや、球場内のレストラン食事券などがパッケージされたプレミアム企画で、値段は未定だが、お高い価格となることは、間違いない。ゲームの無い日でも日本語での球場案内ツアーを行うなど、チケットが取れない観光客やファンに対しても、面白い企画を提案していく予定だ。

 空前の注目を浴びる松坂は、南カリフォルニアでの自主トレを打ち上げ、いよいよ、現地時間の12日にキャンプ地のフロリダ入りする予定。【USA通信】