ファーウェイ、今秋にもAndroid代替の独自OS採用製品を発売?スマホ以外にも搭載の可能性
GoogleがAndroidおよび周辺サービスの提供を中止すると発表したファーウェイですが、そのコンシューマービジネスを率いるRichard Yu氏が、早ければ今秋、遅くとも来春にも独自のOSが利用可能になると述べました。またこのOSを採用する製品はスマートフォンにとどまらず、コンピューター、タブレット、テレビ、自動車など多岐にわたるとされます。香港をベースとするPhoenix TVのニュースアプリ「Phoenix News(鳳凰新聞)」が伝えたこの情報は、おそらくプライベートなWeChatのグループ内で共有されたものに基づいており、記事執筆時点でファーウェイはこれを公式に認めていません。

ただ、ファーウェイが独自のOSを準備しているという話題は実は2012年頃からちらほらとあり、この3月にも伝えられていました。Googleが決定を下したいま、ファーウェイが独自OSを実際にリリースしたとしても驚くほどのことではないのかもしれません。

この独自OSは、Androidとは異なるものの、AndroidアプリやWebアプリケーションが問題なく動作するとのこと。それがAndroidのオープンソースプロジェクトの成果物を利用しているのかどうかはわかりませんが、独自OSとは言っても、とりあえずはユーザーがアプリ不足に悩むようなことはなさそうです。

とはいえ、ファーウェイはソフトウェアメーカーではないため、期待どおりの動作やパフォーマンスが得られるかどうかは未知数。実際に動く現物を見てみないことにはなんとも言えません。

ちなみに、Phoenix Newsアプリは今年4月9日、規制違反の情報を掲載したとして、Tencent系のニュースアプリなどとともに中国当局から一時ダウンロード停止の命令を受けていました。