19日、AbemaTVにて『番組制作権争奪リアリティーショー クリエイターズファンディング』の#2が放送され、若手映画監督の作品を観た見届け人の鈴木奈々が号泣する場面があった。
 この番組は、世界に向けて発信できるヒットコンテンツを生み出すことを目指し、AbemaTVと経済産業省がタッグを組んだクリエイター発掘リアリティーショー。書類選考で選ばれた9名のクリエイターたちは、AbemaTVでの番組放送権と制作費300万円を賭けて競い合う。9名のクリエイターは3つのブロックに分かれて戦い、各ブロックの勝者同士が最終決戦で激突する。予選では3分以内の予告動画を披露。制作費として30万円がそれぞれに渡された。予選Aブロックではコマ撮りアニメーター・細見佑樹(35)が決勝進出を決めている。

予選Bブロック3人目 映画監督・貴田明日香(24)
 予選Bブロックの3番手として登場したのは24歳の映画監督・貴田。彼女は一見今時の20代女性に見えるが、2年前に自らが監督を務め、映画『憧れ』を制作。これが沖縄映画祭にノミネートされ、審査員特別賞を獲得した期待の新人監督という一面も持つ。そんな貴田が今作で掲げるテーマは「性同一性障害の人とバイセクシャルの人のラブストーリー」。そんな貴田自身も、「バイセクシャルなんです」と告白。現在は年上の彼氏と同棲中だが、恋愛対象は男性だけではなく、実際、学生時代は女性と交際をしていたという。
 今回、貴田はそんなセクシャルマイノリティーならではの悩みや恋愛を描いたドラマを完成させる。貴田は映像を制作するにあたり、島根・出雲市を訪れた。「実際にFTM(※性同一障害。女性の体で生まれて男性の心を持っている人のことを指す言葉)の人とバイセクシャルの女の子のカップルが出雲にいるので」と取材するために現地入り。リアルな実体験を脚本に練り込んでいくという。

 2人が暮らすアパートを訪ねると、貴田と東京の飲み屋で知り合ったというメイカさんとメイカさんの恋人、FTMのハルさんが迎えてくれた。さっそく貴田は2人に脚本のたたきを見せる。すると2人の口からはリアルな意見が続々と。これまでメイカさんとハルさんの2人が経験したことがドラマの核として描かれることとなった。
 セクシャルマイノリティーをドラマに。それは彼女たちが今まで言えなかった心の悩みを曝け出す勇気ある挑戦だ。貴田は「公表するのが怖い…隠さないと…みたいな考えが自分の中にあったんです。どう思われるんだろうってことが怖かったんだろうな」と過去を振り返る。そんな思いが詰まった今作を撮影していて貴田自身、「うれしい」と感極まって涙を流す場面も。この撮影風景のVTRを見ていた鈴木は、実際の作品を見る前にすでに大粒の涙を流していた。
 実際に出来上がった作品が流れると、番組MCを務める設楽統(バナナマン)もそのクオリティの高さを絶賛。鈴木も号泣しながら「皆に観て欲しい」呼びかけていた。貴田と『クリエイターズファンディング』で競う相手でもある素人の徳永楓実奈も感動の涙を流していた。

 審査員を務めるのは映画監督・山崎貴氏、映画プロデューサー・石井朋彦氏、そして脚本家・旺季志ずか氏といった面々。採点基準は「企画自体が面白いかどうか?」の企画力10点、「映像を効果的に撮影・演出できているか?」の表現力10点、「3分の予告が魅力的か?」の構成力10点。1人が持つ点は30点までで、90点が最高得点となる。
・山崎貴氏 合計28点(※内訳 企画力9点、表現力10点、トレーラーの構成力9点)

コメント:映像を観て、心が動かされました。本当に泣きそうになりましたから。
・石井朋彦氏 合計25点(※内訳 企画力9点、表現力8点、トレーラーの構成力8点)

コメント:世界の映画もこういう企画の流れになっている。細かい部分を修正してもらえれば涙腺が決壊する作品だと思う。
・旺季志ずか氏 合計24点(※内訳 企画力9点、表現力8点、トレーラーの構成力7点)

コメント:少し点数が低いのはこういう世界の友達が私にはたくさんいて、めちゃくちゃ楽しそうに暮らしているから。

・貴田明日香 合計77点
 これにて、Bブロックの決勝進出者は貴田に決定。現時点で出場者の中での最高得点をたたき出し、決勝の舞台へと駒を進めた。なお、A〜Bブロックの激闘の様子はAbemaビデオにて無料配信中。見逃してしまったという方はぜひチェックを。

 また、最終予選Cブロック激闘の様子は4月26日21時からオンエアされる。この先の展開が気になる方は、ぜひ放送をお見逃しなく。

▶︎鈴木奈々が号泣した貴田明日香の作品はAbemaビデオにて無料配信中