公演ドタキャン騒動を起こした歌手の沢田研二(70)が21日の大阪狭山市公演から全国ツアーを再開させた。

 会場前に詰めかけた報道陣には対応しなかった沢田だが、ステージでは冒頭から5分以上にわたって「全て僕の責任です。満員にできなかったのは僕の力不足です」と謝罪し、ファンに頭を下げた。会場には沢田の気持ちを受け入れるかのように、拍手や声援が響いたという。しかしながら、今回のドタキャン騒動はこれで沈静化とはいかないだろう。

「客席がスカスカの状態でやるのは酷だ」と、9000人のはずが7000人ほどにとどまった集客状況を見て、当日に公演中止を決め会場を後にした身勝手さへの批判はもとより、人気低迷、「ちょっと太りすぎ」(タレントの西川史子)など、全盛期からは程遠いスターの姿にがっかりする声などが相次いでいるのだ。

「ビートたけしが『売れた芸能人が年をとったらわがままになるんだよ』と言ってましたが、沢田はまさにそんなスター後遺症、裸の王様。イベンターや事務所スタッフが土下座しても、客を残して帰宅して周囲を困らせる。芸能界の老害と言われても仕方ない」(芸能リポーター)

 実際のところ、沢田がドタキャンした、さいたまスーパーアリーナ公演は約7000人集まった観客の多くがイベンターが集めた無料招待の分だったという情報もある。「勝手にしやがれ」「時の過ぎゆくままに」「カサブランカ・ダンディ」など、大ヒット曲を何曲も持っていながら、それにあぐらをかいてサービス不足だったり、若いファンの獲得に乗り出すといった努力をしてこなかった自業自得のツケが噴出したとみるべきだろう。芸能プロデューサーの野島茂朗氏はこう言う。

「日本の音楽シーンには、沢田さんをリスペクトする後輩が何人もいます。『B’z』の稲葉浩志さんは『勝手にしやがれ』をカバーしていますし、ロックバンド『黒夢』の清春さんは沢田さんの絶頂期をコスプレしたような衣装と振り付けで、沢田さんのようにステージでたばこをふかしています。『BUCK―TICK』の櫻井敦司さんら、沢田さんの影響を受けたと公言するアーティストとコラボをしたり、一緒にライブをなさったら、盛り上がるでしょうにもったいない」

 前出のたけしは「またタイガースでやってほしいな。岸部一徳のベースで」とコメントしていたが、「ザ・タイガース」は2013年に再結成し全国ツアーを行っている。グループサウンズの「ザ・ワイルドワンズ」は今も現役で人気である。かつての仲間と再び手を組んで集客アップするのも手だてのひとつだろう。

「若手も仲間も嫌だというのでしたら、もうホールでのツアーは先細りでしょう。それでもやられるのでしたら、カラオケスナックツアーをなさってはいかがでしょうか。沢田さんの都内の事務所の近くには、飲み屋街があり、経営者の高齢化に伴って居抜きのカラオケスナック物件がお得な条件で出ています。カラオケスナック『ジュリー』を出されても、ファンの呼び戻しに絶大な効果があると思いますよ」(野島氏)

 かつてのスターのプライドだけが体形と同じく肥大化したジュリー。「あと10年やる」と80歳まで現役で歌い続ける決意を語っていたが、ドタキャンを食らったファンの心境はまさに「勝手にしやがれ」ではないか。