全米オープンを制した大坂なおみ【写真:Getty Images】

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大坂の歴史的快挙を海外メディアが続々速報

 テニスの今季4大大会最終戦、全米オープンは8日(日本時間9日)、女子シングルス決勝で世界ランク19位の大坂なおみ(日清食品)が元世界1位の女王セリーナ・ウィリアムズ(米国)に6-2、6-4でストレート勝ち。日本人史上初のグランドスラム優勝の快挙を成し遂げた。海外メディアも続々と20歳の新女王誕生を速報。「歴史を打ち立てた」「冷静さと優雅さ」「世代間激突で勝利」と次々に称賛している。

 英地元紙「ガーディアン」は「セリーナ・ウィリアムズは審判を厳しく批判する中、見事なナオミ・オオサカが全米オープンで優勝する」と特集。

「長年冷静さと優雅さを追求してきたナオミ・オオサカが、自らのテニスに刺激を与えてきたセリーナ・ウィリアムズの衝撃的な自滅を無視した。彼女は土曜日の夜、全米オープン決勝で傷心の敗北の要因となる3度のコードバイオレーションを受けた後、涙に濡れた」

 コーチから指示を受けたことでペナルティを言い渡されたセリーナは大坂に圧倒される中、主審に次々に暴言。ラケット破壊という行動に出たが、新女王は優雅さと冷静さを保ったと称賛されている。

 米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も速報。「若きテニススター、ナオミ・オオサカが自身のヒーローでもあるセリーナ・ウィリアムズを全米オープン史上で最も議論の残る試合で倒した」と報じた。ウィリアムズの主審に対する「泥棒」などの罵声など度重なる問題行動を指摘している。

「もっと理想的な女王の座の禅譲を夢見ることもできた」

 フランス地元紙「レキップ」も「日本の少女は米国人女性からもっと理想的な女王の座の禅譲を夢見ることもできた。この試合で見せた感銘的なプレーレベルは、彼女は誰かに対する引け目を感じることなどないと証明した」と報じ、幼少時からのアイドル、セリーナを完全に凌駕していたと評価している。

 アルゼンチン地元紙「クラリン」は「ナオミ・オオサカが制御不能なセリーナ・ウィリアムズを倒し、初のグランドスラム優勝」と紹介。「日本人のナオミ・オオサカは全米オープンで歴史を打ち立てた」と日本人初の快挙を伝えている。

 スペイン地元紙「マルカ」でも「オオサカはセリーナとの世代間の激突で勝利する」と特集。全米オープン決勝史上2番目の年の差16歳の対決で、20歳の新女王誕生を伝えていた。(THE ANSWER編集部)