「酒は百薬の長」という言葉があるように、適度な飲酒は体に良いという主張が存在します。しかし一方で「人はお酒を飲むとピザやタコスなどの塩辛いジャンクフードを夜食に食べる傾向にあり、肥満につながりやすい」という研究が発表されています。

The Drunchies Hangover: Heavy Episodic Drinking and Dietary Choices while Drinking and on the Following Day

(PDFファイル)http://www.cjhp.org/volume16Issue1_2018/documents/79-90_CJHP2018Issue1_Kruger.pdf

Here's How a Night of Heavy Drinking Gives You The 'Drunchies'

https://www.sciencealert.com/here-s-how-a-night-of-drinking-affects-your-food-choices

アメリカでは、大学生の65%が日常的にアルコールを消費しているという研究結果が存在し、アルコールの摂取は大学の公衆衛生に大きく関わる問題として取り扱われています。バッファロー大学で公衆衛生・保健行動を研究するジェシカ・クルーガー氏率いる研究チームがアメリカの公立大学に通う学生286人を対象に、「お酒を飲んでいるか」「朝食にはいつも何を食べているか」「起きてから寝るまで何回食事をしたか」「寝る前に何か食べているか」などのアンケートも行いました。

すると、アルコールを飲んだ場合は寝る前に何か食べてしまう傾向があるということがわかりました。特にアルコールを飲んだ後に食べるものは、生野菜や豆など健康に気遣ったものよりも、塩辛いスナック食品やピザ・タコス・ブリトーなどを選んでしまうことがほとんどでした。



by Jeremy Brooks

また、アルコールを飲んだ学生の多くが、普段に比べて朝食を抜く確率が低いということが判明しました。研究チームは、お酒を飲んだ後は血糖値の変動が激しくなることで脳が空腹とだまされ、何か食べたくなってしまうため、過食が引き起こされるのだと考えています。

アルコールの摂取は体重増加の一因とはなります。特に若い人たちはビールなどのお酒に加えて、タコスやピザなども一緒に食べてしまうため、より体重増加への影響が大きくなると研究チームは指摘しています。クルーガー氏は「大学生のアルコール消費率と肥満率の増加を考えると、アルコールによる直接的な悪影響だけではなく、飲酒中・飲酒後の食事からの影響も十分認識する必要があります」と語っています。



by Wally Gobetz

研究チームは、飲酒の際には水分補給をしっかりと行うことが重要であり、夜間の食事にはファストフードではなく栄養価が高く健康的な食事を心がける必要があると主張しています。