ポルトガル代表のC・ロナウド(左)、アルゼンチン代表のメッシ(右)【写真:Getty Images】

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明暗分かれた二大スターをマンチーニ監督が分析

 イタリアを率いるロベルト・マンチーニ監督が、ロシア・ワールドカップ(W杯)に出場しているポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドと、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシの差について言及した。

 スペインメディア「ティキ・タカ」が報じた。

 マンチーニ監督は、ここまでのベストマッチにグループBの3-3で引き分けた、ポルトガル対スペイン戦を挙げた。そして、2試合連続ゴールで大会4得点としたロナウドと、初戦のアイスランド戦でPKを失敗したメッシの差についてこうコメントしている。

「その話題となれば、我々はどの角度から見ても世界で最高のサッカー選手二人について話すことになる。ロナウドについて言えば、最も優れている部分はメンタル面とフィジカル的な要素の“準備”にある。若い頃から素晴らしい選手だったが、今ほどではなかった。一方でメッシは、まさに超一流の選手として生まれたようなものだ。ただ、時としてメッシは、ロナウドほどメンタル面での準備が整っていないことがある」

 ロナウドは若き日に比べて精神的な成長が顕著であるとした一方で、メッシは若い頃から選手としては超一流だったが、その点で不安定な部分があると指摘した。


優勝候補筆頭はカナリア軍団

 とはいえ、マンチーニ監督の優勝予想はベストマッチに含んだスペインでも、ロナウド擁するポルトガルでも、メッシのアルゼンチンでもないと話している。

「スペインはイランに苦戦しながら勝ったが、W杯はどの試合も難しい。特に、最初のうちはそうだ。どのチームも負けたくない思いが強く、試合は複雑なものになる。私の考える優勝候補の筆頭はブラジルだ。スペインも決勝まで行くポテンシャルはあると思うがね。ただ、予想そのものは困難だよ。現代サッカーでは、強豪と対戦する小国と見られる国は、恐ろしく守備を固めてくるから」

 優勝候補に挙げられたブラジルはグループリーグ初戦でスイスと引き分けたが、マンチーニ監督の予想通りに一気に調子を上げて世界の頂点まで駆け上がるのだろうか。


(Football ZONE web編集部)