恋愛研究家の六波羅ナオトです。

40代で独身の男性って、堅実女子の皆さんはどう思われますでしょうか?最近では珍しくなくなってきましたが、特に浮いた話も聞かず、当然、彼女もいる様子もない。「ただモテないダメおじさんなんでしょ?」とか「とっくに終わってる」など、感想はあると思います。今回の恋愛メソッドは、なぜか恋人を作らず結婚もしない草食系おじさんの恋愛観について取材をもとに紐解いてみたいと思います。

スペックは悪くないのになぜ独り身なのか

筆者の周囲にも、40代で独身男性は何人かいます。当の本人に話を聞くのが一番だと思い、数人の知人に取材しました。その中で、全員に共通するのが

・高収入(年収800万円以上、中には1000万円オーバーも)

・結婚歴なし

・イケメンではないにしろキモいブサメンでもない

・人と接する仕事をしているためコミュ障というわけでもない

という点があげられます。これを見る限り、非モテかと言われれば、その通りかもしれませんが、外見やスペックでそうなっているわけではないことが伺えます。取材した皆さんの職業はバラバラですが、自営業や会社経営者が多く、サラリーマンは1人のみでした。では、彼らの話をまとめてみたいと思います。

なぜ彼女を作らないのか?

なぜ彼女をつくらないのか、なぜ結婚しないのかという核心に近い質問をストレートにぶつけてみました。全員が口を揃えて真っ先に答えたのが

「良い人がいない」

と。皆さんもピンときた人がいるかもしれませんが、筆者はこの答えに全てが集約されていると感じました。まず思い浮かぶのが「高望みしているのでは?」ということ。そのことを伝えると、ちょっとムッとした表情で否定します。そうなんです、彼ら的に高望みしているつもりはコレっぽっちもないのです。別に、絶世の美女を望んでいるわけでもなく、頭脳明晰でスタイルも良く、優しくて家庭的なんてパーフェクトな女性を望んでいるわけではないのです。

ただ、彼ら的に絶対に外せない項目がいくつかあり、それはマストで押さえている女性でないと、恋愛の対象にならないとのこと。その項目とは、外見よりもむしろ内面にあるらしく、その項目を満たしている女性との出会いがないと嘆く人が多数を占めました。

一口で内面と言っても、求めるものは人それぞれ違いますが、共通して言えるのが自分のことを理解してくれる人ということ。40歳過ぎまで独身で過ごしてきたということは、男性もそれなりに扱いが面倒だったり、人とは違う変わり者だということは否めません。40年以上の人生の中で、他人から誤解されたり、人とは違う行動をとることにより、非難されてきた経験があるので、そんな自分を理解してくれる人を求めるのだと思います。先ほど、自営業や会社経営の男性が多いと述べましたが、自分が変わり者ということを自覚した上で、サラリーマンや公務員などの王道を選ばなかったということが裏付けているでしょう。

ただ、話を聞き進める中で、筆者は彼らに進言したことがあります。「自分を理解してくれる女性なのかなんて、かなり親密な仲にならないと解らないのではないか」ということ。つまり、彼らが言う「良い人がいない」は、良い人かどうかを判断する前に逃亡しているのではないかということです。

そのことを伝えると、ほぼ全員が口をつぐみました。そうなんです。彼らにとって「良い人がいない」「出会いがない」は、それを判断できるところまで踏み込まずに白旗を揚げてしまっていることに他なりません。本項の冒頭で「全てが集約されている」と述べましたが、この「敵前逃亡」とも言うべき行為を意味していました。

☆☆☆

恋人がいない理由を「良い人がいない」と、まるで自分のせいではないかのような意識を持っている草食系おじさんたち。後編では、この「自分を棚にあげる」行動がさらに加速します。正直、「それは彼女がいなくて当然だわ」と思うような発言も飛び出します。〜その2〜に続きます。

「良い人がいない」と語る40代草食系おじさん。40代独身女子からも、この発言は良く聞かれます。その実態は……!?