西野監督は、負傷者の「状態が整ってない」と追加招集を示唆するも、「考えていない」と前言撤回をした【写真:Getty Images】

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全メンバーが日本代表合宿に参加、怪我人の状態について言及

 日本代表の西野朗監督は、サンフレッチェ広島MF青山敏弘が負傷離脱してロシア・ワールドカップ(W杯)出場の可能性が消滅し、レスターFW岡崎慎司、エイバルMF乾貴士も怪我を抱える状況だが、代表メンバーを追加招集しない方針を明らかにしている。

 25日午後に千葉県内で練習を終えた日本代表。岡崎は右足首の負傷によりホテルで調整を行い、右太もも負傷の乾は練習場で別メニュー調整となった。

 すでに“サプライズ招集”となった青山は代表から離脱。怪我のないメンバーは24人となっているが、西野監督は「想定以上の状態ではある」と代表候補メンバーのコンディションについて語っている。

「海外組もしっかりシーズンが終わり、国内組もタイトななか、ある程度予想したなかでメンバー的にも最終23のリストを出さないといけない。(ガーナ戦には)プラス招集している。予想以上に状態が整っていない。乾しかり、長谷部しかり。そういうなかで再招集ということも、視野に入れなければいけないと感じてはいる」

 すでにW杯開幕は刻一刻と迫っている。指揮官は再招集の決断をいつ下すのだろうか――。すると西野監督は、あっさりと前言を撤回した。


「乾の状況を見れば再招集というのは…」

「岡崎と乾がご覧の通り、岡崎は今日は外れたけれど回復はいい。非常に思いも強い。最後いろいろな形で間に合う可能性も非常にある。再招集ももちろん並行して視野に入れながら、考えなければいけない。タイミングもある。現時点では、ああいう乾の状況を見れば、再招集というのは少し考えてはいない」

 すでに23人の本大会登録メンバーよりも4人多い候補選手を招集している。青山は離脱したが、絶大な経験値を持つ岡崎は必死にリハビリを行い、乾に回復の目処が立っている現状で、新戦力を招集する計画はないと西野監督は明らかにしていた。


(Football ZONE web編集部)