【警告】バイエルン=リベリ(52分)、チアゴ(89分) マドリー=カゼミーロ(78分)
【退場】バイエルン=なし マドリー=なし
【MAN OF THE MATCH】ルーカス・バスケス(マドリー)

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[チャンピオンズ・リーグ 準決勝第1レグ]バイエルン 1-2 レアル・マドリー/4月25日/アリアンツ・アレーナ

【バイエルン|採点・寸評】
チーム 5.5
欧州の盟主同士が相手の出方を探るような序盤を経て、右サイドのカウンターからハメス・ロドリゲスが、内寄りのレーンを縦に抜けたキミッヒに長いスルーパスを通し、このライトバックがクロスと見せかけての強烈なシュートを突き刺して先制。しかし前半には、ロッベンとボアテングが負傷交代するアクシデントに見舞われたうえ、ハーフタイム直前にはマルセロに不意な形でシュートを決められて同点に。ロッベンが抜けた穴は大きく、崩しが左に偏り、攻撃が硬直。そんななかラフィーニャが最終ラインでミスパスを犯し、途中出場のアセンシオに仕留められて逆転を許した。その後はリベリやレバンドフスキがチャンスを決めきれず、ホームで手痛い敗北スタートに。

[GK]
26 スベン・ウルライヒ 5
まさしく一瞬の隙を突かれたマルセロの同点ゴールと、味方のミスからアセンシオに1対1を仕留められた逆転弾。どちらも自身だけの責任ではないが、撃たれた枠内シュート4本のうちふたつを決められているようでは及第点を下回っても致し方ない。

[DF]
5 マッツ・フンメルス 5.5
長短の高精度パスで最終ラインから試合を組み立て、エアバトルはほぼ制し、C・ロナウドにもゴール前ではほとんど仕事をさせなかった。悔やまれるのは、11分にCKから迎えたチャンスを押し込めなかったことか。

13 ラフィーニャ 4.5
リベリをタイミングよくサポートし、優れたスキルや鋭いクロスを放つなど、前半は高水準のプレーを見せていた。しかし、57分に最終ラインで痛恨のパスミスを犯し、逆転ゴールを招いてしまった。

17 ジェローム・ボアテング 6(34分OUT)
序盤からファウルすれすれのハードなチャージを繰り出し、まずは相手に恐怖心を与える守備のエキスパートらしい振る舞い。地上、空中問わずにC・ロナウドを沈黙させたが、34分に鼠径部の負傷で無念の交代。チームにとっても痛かった。

32 ヨシュア・キミッヒ 7
長いランニングからスルーパスを引き出し、最後はクロスと見せかけての強烈なシュートで先制点を奪取。サイドバックながら、このゴールで今シーズンのCLで得点に絡んだ数はチームトップに(3ゴール・3アシスト)。それ以外にも、ピンポイントのクロス、中盤でのボール回し、身体を張った守備と、1試合を通してハイパフォーマンスを披露した。
 
[MF]
7 フランク・リベリ 6
衰退と熟練──。スピードとアジリティーは衰えを隠せなかったが、身体が温まってきてからは、卓越したスキルで仕掛けをほぼ一手に引き受け、惜しいシーンを何度もつくった。守備にも懸命に走るなど奮闘したが、最後の決め手に欠けた。

8 ハビ・マルティネス 5.5(75分OUT)
幅広いエリアをカバーし、しつこく相手を追い回した。空中戦の強さも見せる一方、確実にパスも繋いだが、全体的にそつなくこなした印象で、このレベルのステージで違いを見せるまでには至らず。

10 アリエン・ロッベン -(8分OUT)
開始早々に右サイドを駆け上がってクロスを上げた際に負傷し、8分にピッチを退いた。コマンも不在のチームは、これによって生命線のサイド攻撃が機能不全に陥るハメに。

11 ハメス・ロドリゲス 7
古巣との大一番に気持ちが乗り、ポゼッションの中心と攻撃にリズムをつける役割を高水準でやり遂げ、セットプレー時には質の高い際どいボールを相手にとっての危険ゾーンに送り続けた。激しい守備も見せたうえ、タイミング良いスルーパスでアシストも記録。