大谷選手への「あっぱれ」はまだ早い?

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野球評論家の張本勲氏(77)が、米大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手(23)の3試合連続ホームランについて「まぐれ」などとテレビ番組で発言したことに、ネット上で「素直に喜べんのか」との批判が上がっている。

張本氏は、2018年4月8日放送の「サンデーモーニング」(TBS系)の名物コーナー「週刊・御意見番」に生出演。投打に活躍を続ける大谷選手について、辛口コメントを連発した。

「まぐれなのか、アメリカのピッチャーのレベルが落ちたのか」

大谷選手は、4月2日(日本時間、以下同)の試合でメジャー初先発、6回3失点で初勝利を挙げた。その2日後には8番指名打者として先発出場し、本拠地初打席で初ホームランを放った。

5日には、昨季のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)を獲得したコーリー・クルーバー投手から本塁打。7日の試合でも特大の一発を放ち、3試合連続でのホームランを記録した。先発として登板した選手がシーズンで3試合連続本塁打を放ったのは、1930年のベーブ・ルース以来88年ぶりの偉業となる。

こうした大谷選手の活躍について、張本氏は8日のサンデーモーニングで、

「ホームラン?まぐれなのか、アメリカのピッチャーのレベルが落ちたのか。まあ、両方だと思う」

とコメント。この手厳しい発言には、「助っ人ご意見番」として番組に出演していた競泳の松田丈志選手(33)も苦笑いだった。

ただ張本氏は、「彼(大谷選手)が凄いと思ったことが2つある」とも言及。米国のピッチャーの動く球に対応するため右足を上げる打撃フォームを止めたこと、打撃時に体が開かないことの2点を挙げて、大谷選手を「たいしたものだと思いますよ」と褒めていた。

「あっぱれ」は「30試合すぎないと」

また、番組司会の関口宏さん(74)から「ハリさん、(大谷選手に)『あっぱれ』あげないんですか」と振られると、張本氏は「まだ。一通り(試合が)回らないとね。30試合すぎないと」と慎重な姿勢。その上で、

「いま(大谷選手は)8番打ってるでしょ。日本では一番下手な人が8番を打つんですよ。これから相手のピッチャーの攻め方も変わってくる。今の近め(内角)の打ち方ではちょっと苦労しますよ」

とまたも厳しい見方を示していた。

このように、大谷選手への辛口コメントを連発した張本氏について、番組の視聴者からはツイッターやネット掲示板に、

「マグレで3試合連続ホームラン打てるかよ!素直に褒めろ」
「メジャーのレベルが下がったとか無論大谷翔平にも失礼だけど サイ・ヤング賞のピッチャーにも失礼」
「大谷選手へのリスペクトはないのか!朝からムカつく!何様のつもりだ」
「素直に良くやったと言えないのかねえ。試合を重ねないとわからんてのはあるけど、現段階ではあっぱれって言ってやれよ」

といった批判が続出。半面、張本氏の意見について「厳しいけど褒める所は褒めてる」「いつものハリー(編注・張本氏の愛称)で安心した」と捉える人もいた。

なお、張本氏は17年12月10日放送の「サンデーモーニング」で、大谷選手の打撃について「バッティングは、私は専門家だからね」として、

「あのぐらいのバッティングは、アメリカにははいて捨てるほどおるよ」

と活躍に懐疑的な見方を示していた。