大島がリオ五輪で共闘した中島の“活かし方”について言及【写真:Getty Images】

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大島、ロシアW杯へ「国を懸けて戦う場に出たい」 思いを一層強くしたブラジル戦

 昨年12月に日本で行われたE-1選手権第2戦の中国戦で負傷交代した日本代表MF大島僚太(川崎フロンターレ)が、3月シリーズ(23日マリ戦、27日ウクライナ戦)の日本代表メンバーに復帰した。

 6月のロシア・ワールドカップ(W杯)への意気込みを語るとともに、代表に初選出された注目のFW中島翔哉(ポルティモネンセ)の“活かし方”について言及している。

 2016年9月のロシアW杯アジア最終予選のUAE戦で代表デビューを飾った大島は、17年12月のE-1選手権で代表の「10番」を与えられたが、第2戦の中国戦でシュートを打った際に負傷し、左大腿二頭筋肉離れで離脱した。再びチャンスを与えられた大島は、バヒド・ハリルホジッチ監督から「最初集まった時、筋肉系を気を付けてと言われました」と明かしている。

 代表出場歴は2試合と浅いが、「国を懸けて戦う場に出たい」とロシアW杯出場への思いを率直に口にした。その思いを一層強くしたのは、2016年リオデジャネイロ五輪の直前に対戦したブラジル戦だ。

 大会直前の国際親善試合で、FWネイマールやFWガブリエル・ジェズスらタレントを擁するブラジル五輪代表と対戦し、0-2と敗戦。「オリンピックの時にブラジルと対戦して、本選のブラジルとやってみたかったと感じた」という。

 リオ五輪での日本は、ナイジェリアに4-5、コロンビアに2-2、スウェーデンに1-0の1勝1分1敗の3位でグループリーグ敗退となった。大島は3試合に出場した一方、日の丸を背負って共闘したのが今回代表初招集となった中島だ。


大島が中島の活用法を主張 「翔哉はどっちかと言うと…」

 リオ五輪で日本代表の10番を背負い1ゴールをマークした中島、中盤でプレーメーカーとしてタクトを振った大島は、お互いの特徴を熟知している。そんな”リオ五輪代表ホットライン”は今遠征の注目ポイントの一つだろう。ポルトガルで一皮むけた感のある中島の活かし方について、大島は次のように語っている。

「翔哉はどっちかと言うと、足元に(ボールを)つけたほうが特徴が出る。早めにつけてあげてサポートする」

 今季の中島はポルトガル1部リーグで23試合に出場し、9得点7アシストと結果を残している。優れた攻撃性能を引き出すべく、シンプルに足元へパスを通すべきと大島は主張。代表でも活躍が期待される中島との共闘を想定し、大島はプレーのイメージを早くも膨らませている。

 今回のベルギー遠征にはGK中村航輔、DF植田直通、DF遠藤航(右股関節痛で起用不透明)と他のリオ五輪組も呼ばれた。大島と中島の攻撃ホットラインを含めて、リオ五輪世代が飛躍するきっかけとなるだろうか。


(大木 勇(Football ZONE web編集部) / Isamu Oki)