女子パシュート韓国代表で起きた問題が波紋【写真:Getty Images】

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凄まじい韓国国民の怒り… キム・ボルム、パク・ジウの2選手が代表資格はく奪の危機

 平昌五輪スピードスケート女子パシュート(団体追い抜き)、韓国代表チームに起きた“内紛”。最後尾を滑っていた選手が置き去りにされ、予選で敗退するという悲劇が、韓国国内では大きな話題を呼んでいるが、さらに波紋が広がっている。

 19日に行われた女子チームパシュート。韓国は8チーム中7位で、準決勝進出を逃した。リンクを計6周するパシュート。韓国は残り1周の場面でスパートしたが、最後尾を滑っていたノ・ソンヨンは前を滑るキム・ボルムとパク・ジウに大きく離される形で、そのままゴールした。

 最後の選手の記録が採用される同競技では、信じられないようなこの結末に対し、韓国のスポーツ紙「スポーツソウル」は「キム・ボルム、パク・ジウ“代表はく奪”請願」というタイトルで、報じている。

 記事では前を滑っていたキム・ボルム、パク・ジウの2選手への怒りが凄まじく、国家代表資格のはく奪を求めた嘆願運動が起きていることを紹介した。

「女子スピードスケート選手のキム・ボラムとパク・ジウの国家代表資格をはく奪しなければならないという青瓦台(大統領府)国民請願が参加者20万人に突破し、青瓦台(大統領府)の回答を待つことになった」と伝えている。

国民嘆願の参加者はわずか半日で20万人を突破 国民的関心事となっている

 昨晩行われた競技だが、20日の午後1時15分時点ですでに23万人に達したことも紹介。

 同紙は請願者のコメントとして、「キム・ボルム、パク・ジウ選手はチーム戦にもかかわらず個人の名声に目がくらんだ」「このように人柄が欠如した者が、ひとつの国家の代表選手だというのは明白に国家の恥さらしだ」と請願する理由を明かしている。

 同紙は青瓦台(大統領府)国民請願についても説明を加え、「青瓦台(大統領府)国民請願では国政懸念案件関係は、ひとつの主題について30日の間に20万人以上の国民が推薦した“請願”に対して政府や青瓦台(大統領府)の関係者が回答することとなっている」と伝えた。

 30日間で20万人が目安だというが、今回はわずか半日で“大台”を突破。それだけ韓国民の関心、そして怒り、が増しているということだろう。同紙は「青瓦台(大統領府)の回答が二人の選手の今後の進退に関心が集まっている」と締めくくっている。

 21日にはポーランドとの7、8位決定戦が控えている。どんなレースが展開されるのか、注目が集まっている。(THE ANSWER編集部)