去就が注目されるイチロー【写真:Getty Images】

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越年の長期戦を予想も「まだまだ現役を続けられる」

 マーリンズからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手の代理人を務めるジョン・ボッグス氏が11日(日本時間12日)、「複数球団と連絡を取っている。どのチームに正しくフィットするかが大事」と現状について語った。

 来季は44歳で開幕を迎えるベテラン外野手について、「私は常にイチローには自信を持っている。他に例を見ない選手だし、未来の殿堂選手だ」と絶賛。「彼は信じられないほど素晴らしい。誰かが(現役としての価値に)疑問を呈すると、それを乗り越えて見せる」と、現役続行に支障がないことを強調した。

 最近のメジャーは若手選手を積極的に起用する傾向にあり、第4の外野手というポジションにベテラン選手を登用しなかったり、メジャー契約の40人枠から外れるケースも多い。だが、ボッグス氏はイチローについて「もちろん、彼は40人枠に入るべき、入る価値がある。まだとてつもない能力があるし、まだまだ現役を続けられる」と、メジャー契約を勝ち取ることに大きな自信を見せた。

 3年前にヤンキースからFAとなり、マーリンズと契約を結んだのは、年が明けた1月だった。今オフはFA市場の動きが全般的に遅いことを指摘しながら「おそらく同じタイミングになるのでは」と長期戦を予想している。

 マーリンズではイチローが若手選手の手本となり、チームに好影響をもたらした。史上30人目となる通算3000安打を達成したレジェンドの存在を歓迎していたマーリンズだが、チーム再建を目指す新オーナーは契約延長を選ばなかった。ボッグス氏は「驚きだった。あれだけ歓迎していたのに」と話したが、同時に「次に契約するラッキーな球団は、イチローの存在に大喜びするはずだ」と太鼓判。最低でも50歳まで現役を目指すレジェンドの目標が実現できるように全力でサポートする。(Full-Count編集部)