あなたの歯並びは大丈夫? 昔に比べてガタガタになっているかもしれませんよ。いったい原因は何なのでしょうか。

写真拡大

以前はきれいな歯並びだったのに、最近、歯が動いて歯並びが悪くなったような感じがする……

こんなことが気になる事はありませんか? 歯の矯正をしていないのに歯が動いてしまうことがあるのか? 解説します。

矯正以外でも歯は動く

子どもの頃に、歯並びが悪かったとしても、歯の矯正を行なえば、綺麗な歯並びになることはご存知だと思います。矯正で歯を動かす場合は、歯に固定具を取り付けて、弱い力をかけて、少しずつ動かして歯並びを整えていきます。

実は矯正を行なわなくとも、歯に力がかかる状態が続くと、自然に移動します。時間と共に歯並びは僅かに変化しているのです。

こんなことがよく起こります

自然に歯並びが悪くなる移動は、数年単位の時間をかけることが多く、「私って昔からこんな歯並びだったっけ……?」と自分でも気が付きにくい場合がほとんどです。自分で気づくことが多いのは、次のような変化が見らたときなどです。

・前歯がねじれてくる
前歯の歯並びがねじれたり、詰まったりする場合があります。前歯の歯並びが悪くなることがあります。

・前歯が前方へ出てくる
前歯がだんだん前方へ開いてしまい、いわゆる「出っ歯」のような状態になることがあります。

・前歯の間に隙間ができてくる
逆に前歯の間の隙間が広がるように開いてくる場合があります。歯の間に物が挟まりやすくなることがあります。

このほかにも奥歯が頬っぺた側に移動して、頬っぺたの肉を咬みやすくなったりすることもあります。

歯並びが悪くなりやすい原因は?

歯並びを悪くしやすい原因は、主に次のようなことが考えられます。

・歯の治療の中断
最も歯並びを悪くしやすいのは、歯を抜いたままにする、仮の歯などが取れたままにするなど、歯の治療を不完全な状態で放置した場合です。この場合短期間でも周辺の歯並びに大きな影響を与えます。

・咬み合わせ
特定の歯が、他の歯と咬み合わせのバランスが取れていなかったりすると、咬むたびに押されたりして、歯並びが悪くなることがあります。

・歯ぎしり
毎日、睡眠中に歯ぎしりが行なわれると、歯並びが悪くなることがあります。上の前歯などが外側に倒れていくように広がることもあります。

・歯周病
歯周病で歯を支えている骨が溶けてしまうと、ぐらつきが大きくなり歯が動きやすく歯並びが悪くなることがあります。

・親知らず
親知らずが生えるスペースがない場合など、奥歯から前歯のほうに向かって、押す力が発生するため、前歯の歯並びに影響する場合があります。

この他にも、頬杖やペンなどを咬む、舌で歯を押すなどの癖などでも、歯を動かす原因になる恐れがあります。しかし、特に問題なのは、「治療の中断」です。治療中の歯やその周辺の歯は、動きたくて「うずうずしている」状態なので、短期間で予想外の歯並びの変化に繋がることがあり、注意が必要です。

もし治療中の歯がある場合は、痛みがなくても、まずは完全に治療が終わるまで治すことをお勧めします。
(文:丸山 和弘)