こちらは60年代復刻バージョン

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日本生まれの着せ替え人形・リカちゃんは、これまでたくさんの彼氏とお付き合いしてきましたが()、アメリカ生まれのバービーはケンにぞっこん。2004年に一度破局したものの7年後に復縁。今回は、バービーの心を惹きつける彼の魅力に迫ります。

あれ?ケンってどんなだったっけ...?(混乱)

ケンが初めて登場したのは1961年です。短くカットされた金髪に青い瞳の青年は、赤い海パンにビーサン姿でした。では、バービーと交際を始めて半世紀以上たった2017年のケンは?

なんと、長髪をお団子に結った小麦肌マッチョマンになっていました! レオナルド・ディカプリオやブラッド・ピットなども取り入れて話題になった「マンバン」ヘアとは、しっかり流行を取り入れるタイプなのですね。

髪や瞳の色まで変えて、ライザップ並みの肉体改造......バービーを飽きさせない日々の努力が垣間見られた!なんて思ったら、マテル社のオンラインストアには、アフリカ系ケン、アジア系やせ型ケン、メガネの文系ケン、ミラーサングラスのパーティーピーポー風ケンなど、「ケン」と名付けられたたくさんの男性たちが並んでいました。

2017年に発表された「ファッショニスタ」シリーズのケンは「がっちり」「標準」「スリム」という3つの体型、7種の肌色、9種のヘアスタイルを組み合わせた15タイプです。

もはや、「バービーの彼氏」と言っても、友だちと共通の顔を思い浮かべることは不可能でしょう。さらに驚くことに、バービーも2年前から「小柄」「長身」「ぽっちゃり」の3つの体型、8色の肌色、18色の瞳、22のヘアスタイルを組み合わせた、23タイプに増えていました。

これまでのバービーは「世界共通の美人像」を表しているようなものでした。白人でブロンズヘア、すらりと伸びた細い手足の持ち主だけが美人なのか?という批判にこたえ、子どもたちの個性に向き合った結果が、この「多様化」だったようです。

それにしても15の姿を持つケンの職業は、スパイがぴったり? 名前を変えずに多様化したケンとリカちゃんの歴代彼氏たち、日米玩具メーカーの考え方の違いが興味深いですね。

※画像はいずれもマテル社公式オンラインショップのスクリーンショット