群馬県出身のタレント・中山秀征さんがこう断言した。「埼玉北部はほぼ群馬」。2017年6月1日放送、日本テレビ系列『カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW』内でのことだ。番組では、熊谷市や深谷市など埼玉県北部で、実地検証が行われた。すると、方言や食べ物など、確かに埼玉よりも「群馬」に近いという驚きの結果が......。

一方、世間での認識はどうだろうか。Jタウン研究所は、「埼玉北部は、ほぼ群馬?」をテーマに、読者の皆さんはどう思っているか、都道府県別のアンケート調査を行った(総投票数1130票、2017年6月2日〜7月31日)。はたして、その結果は――。

全国に広がる「ほぼ群馬」派、「やはり埼玉」派は......?

全投票をあわせた数値は、「ほぼ群馬」と答えた人が792票(70.1%)で、全体の約7割を占める。「やはり埼玉」と答えた人は255票(22.6%)、「分からない」と答えた人は83票(7.3%)だった。下の円グラフをご参照いただきたい。


「埼玉北部は、ほぼ群馬?」調査結果(Jタウンネット調べ)

都道府県別に見てみよう。

色分けされた地図を見ると、「ほぼ群馬」率が高い赤とオレンジは、全国に広がっている。群馬から離れた東北、また西日本も含め「ほぼ群馬」が100%に達する県が続出。一方、「ほぼ群馬」率の低いグリーンは広島県と山口県2県のみである。

得票数がもっとも多かった東京都(560票)を見てみよう。「ほぼ群馬」派が402票(71.8%)で、「やはり埼玉」派は126票(22.5%)、「分からない」が32票(5.7%)、ほぼ全国平均に近い。

一方、グリーンとなった広島県と山口県。広島の全得票数は17票、その内「ほぼ群馬」と答えた人が2票(11.8%)、「やはり埼玉」と答えた人は12票(70.6%)だった。山口県では、「ほぼ群馬」と答えた人と「やはり埼玉」と答えた人が同数だった。


埼玉県熊谷市にある妻沼聖天山歓喜院・本殿(tak1701dさん撮影、Wikimedia Commonsより)

ところで興味深いのは、当事者の埼玉県だ。埼玉県民はいったいどうなのか?

埼玉の全得票数は118票、その内「ほぼ群馬」派がなんと61票(51.7%)と、過半数を超えた。「やはり埼玉」派は54票(45.8%)、「分からない」と答えた人が3票(2.5%)だった。僅差ではあるが、「ほぼ群馬」派が「やはり埼玉」派を抑えたのだ。おそらく埼玉県民にとって、予想外の結果だろう。

一方、群馬県民はどうか? 全得票数は29票、その内「ほぼ群馬」と答えた人は26票(89.7%)、「やはり埼玉」と答えた人はわずか3票(10.3%)と、圧勝だった。