4歳児、母親の拳銃を手に引き金を引く(画像は『Signs of the Times 2017年7月31日付「4yo boy dies after fatally shooting himself with gun found in home」((C)Paul Guzzo)』のスクリーンショット)

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家で母親の拳銃を見つけたわずか4歳の少年は、それを手に取るとテレビで見て覚えた通りの仕草をした。銃口を自分に向けて引き金を引いてみたのである。またしてもフロリダ州から「世も末の銃社会アメリカ」と言わざるを得ない、悲しい話題が飛び込んできた。

フロリダ州タンパで先月30日午後5時45分ごろ、銃の暴発により4歳児が死亡する事故が起きたことを地元メディアの『Tampa Bay, Florida news』ほかが伝えている。殺人事件をも視野に調べを進めてきたタンパ警察であるが、このほど「幼児が銃で遊んだことによる偶発的な事故との結論に至った。少年は誤って自身を撃ち死亡したものと考えられる」と発表した。

死亡したのは、イースト・ハンナ・アヴェニューの住宅街に第一親権者の母親アシャンティ・ローレン・テイラーさんとともに暮らしていた4歳のアシュトン・グッディング君。「タンパ総合病院」に搬送された後に死亡が確認された。被弾はたった1か所であった。フロリダ州検事局とタンパ警察は銃の保管状態に問題はなかったかなど母親への事情聴取や調査を続けており、場合によっては起訴を検討するとしている。その町に親子が暮らすようになって約1年だが、近所づきあいが希薄な地域柄ということもあり、ほかの家庭との交流はなかったという。また父親のジェームズ・ユージーン・グッディングさんは別居しており、この事故には関与していない。

なお『Tampa Bay, Florida news』はその記事の中で、フロリダ州に関する驚きの調査結果について触れている。それは“我々の州では子供が銃で撃たれる事件・事故が17時間に1件のペースで発生している”というもので、銃犯罪が多発する地域社会に生まれ育つ子供たちは常に恐怖の体験や危険と隣り合わせということを意味する。温暖で美しい環境に恵まれたフロリダ州には多くの富豪、セレブが豪邸や別荘を構えているが、それはごく一部の超高級住宅街にすぎず、高度なセキュリティシステムに守られてこその話である。

画像は『Signs of the Times 2017年7月31日付「4yo boy dies after fatally shooting himself with gun found in home」((C)Paul Guzzo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)