ブラジルのサッカークラブが、ロッカールーム内での不適切な性的行為の動画が流出した問題で4選手を解雇した。英紙『サン』が報じている。

6月30日に撮影されたという動画では、ロッカールームの中でひとりの選手が2名のチームメートの局部に触れて性行為を行っていた。4人目の選手が動画を撮影したとみられる。


動画が流出したことを受け、クラブは「人生には沈黙を保ち、出来事をただ見ているのが最善というときもある」というメッセージを発していた。

社会学者でもあるジウマール・ロッソ会長はインタビューで、「再生ボタンを押してすぐに消去した。不快だったと思う」と非難している。

「労働時間外なら、我々は関係ない。彼らが酒を飲みたかろうが、ゲイだろうが、そうじゃなかろうが、問題ではない」

「会長として私が答えなければいけないのは、労働時間内のことだ。それは私の責任となる」

「スポーツ・クラブ・ガウショはモラルや礼儀の番人ではない。唯一間違えていたのは、ロッカールームの中で動画を撮影したことだ」

4選手の解雇は同性愛への差別だという非難の声に対し、ロッソ会長は「クラブの許可なしに写真や動画の公開ができないことは、シーズンの最初から全員が知っていた。仮に動画の中で行われていたのが異性愛であっても、同じ決定を下していた」と反論している。

また、別のインタビューで、ロッソ会長は「彼らがピッチに入ったとき、何を耳にするかを想像してくれ」と、選手たちへの反応も考えての決定だったと述べた。

「私が知る限り、(行為を働いた)3選手はゲイじゃない。だが、彼らはこれからゲイじゃないことを証明しなければいけなくなる」

スポーツ・クラブ・ガウショはブラジル南部リオグランデ・ド・スル州の3部リーグのクラブ。4選手不在で迎えた最初の試合は、0-3で敗れたとのことだ。