PS4の強力なライバル、マイクロソフト「Xbox One X」の詳細が明らかに
マイクロソフトは2017年6月11日、米国ロサンゼルスで開催した「Xbox E3 Briefing」において、家庭用ゲーム機「Xbox One X (開発コードネーム:Project Scorpio)」を発表した。
日本での発売日および価格は、決定次第発表の予定。
「Xbox One X」は、Xboxシリーズとしては初めて4Kに対応した据え置き型のゲーム機だ。高速なCPUやGPUと相まって、美しい4K映像のゲームを満喫することができる。
4Kと言えば、昨年末に発売されたソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation Pro 4(PS4 Pro)」が4K解像度に対応であり、事実上のライバルとなる。
そこで今回は新しいゲーム機「Xbox One X 」を紹介した後、両者を性能的な面で比較してみた。
■Xbox史上、もっとも高性能なゲーム機
「Xbox One X」は、Xbox 史上、もっとも高性能、かつ小型の据え置き型ゲーム機だ。
「Xbox One X」の「X」には、「There is no power greater than X.」で、「Xよりもパワーがあるモノ(ゲーム機)は存在しない」という意味合いを込めている。
大きな特徴としては、家庭用ゲーム機でありながら4K映像に対応した点だ。これまでのXboxでは体験できなかった高画質で美しい映像のゲームを楽しむことができる。公式サイトには、レーシングゲームの画像がアップされているが、フロントガラスに付着した雨粒を表現できるほどのパワーを備えているようだ。高精細な4Kゲームは臨場感に溢れることから、これまでのXboxシリーズを遥かに超えた映像表現で、ユーザーはゲームに没頭できるだろう。
4K対応はゲームだけではない。1秒間に60フレーム(60 FPS)の速さで、4K対応ゲームをストリーミング配信したり、録画したりできる。今までの家庭用ゲーム機では、おそらくハードウェア的に不可能だ。
「Xbox One X」は、並外れた処理能力を備えているということだ。
実際、マイクロソフトによると、一般的な据え置き型ゲーム機と比べて、40% 以上高機能であるという。
パフォーマンス的には、6テラフロップスのグラフィック処理能力を備え、326GB/秒のメモリー帯域幅で、すべてのフレームを表現できる。これはもうひと昔前のワークステーションレベルの処理能力であり、これだけの基本性能を備えているからこそ、4Kコンテンツにも対応できると言えるのだろう。
■世界中のクリエーターにも機会を提供したい - マイクロソフト フィル スペンサー氏
「Xbox One X」は、クリエーターにとっても、今までにない素晴らしいハードウェアとなる可能性もある。
Xbox の責任者であるPhil Spencer(フィル スペンサー)氏は、
「Xbox は、規模の大小を問わず、あらゆるゲーム開発者が、あらゆるタイプのプレイヤーに向けたゲームを開発できるようにします。また、クロスプラットフォームの超大作の提供だけではなく、ユニークなコンテンツをファンに提供できるよう、世界中のクリエイティブなアーティストにも機会を提供しています。」
と、「Xbox One X」がゲームだけに留まらず、クリエーターの作品を表現する場としても使えることを語っている。
「Xbox E3 Briefing」での発表の中で同氏は、Xbox Oneで人気のある数十タイトルのゲームに「Xbox One X」の能力をフルに活用できるようにするための無料アップデートを実施することも発表している。
4Kモードで動作するようにゲームを強化したうえで、「Xbox One X」と同時に提供するというのだ。
またXbox 360用ゲーム約 400 タイトルの下位互換ライブラリーをさらに拡張し、「Crimson Skies」など初代 Xboxで人気があったゲームも遊べるようにするという。
早い話、これまでに登場したXboxのゲームが、よほど特殊なものでない限り、ほぼすべて動作するというわけだ。
Xboxユーザーには、嬉しい配慮だ。
■どっちが凄いのか? Xbox One X vs PlayStation 4 Pro
「Xbox One X」のライバル機となるのが、ソニーの「PlayStation 4 Pro」だ。
ユーザーが気になるのは、どっちが凄いのか? だろう。
そこで今回は、ハードウェア的な面から比較してみた。
CPUは、
・Xbox One X:Custom CPU(8コア)2.3GHz
・PS4 Pro:x86-64 AMD(8コア)2.1GHz
グラフィック処理能力は、
・Xbox One X:6 テラフロップス
・PS4 Pro:4.2テラフロップス
メモリーは、
・Xbox One X:12GB GDDR5(326 GB/秒)
・PS4 Pro:8GB GDDR5
ストレージは、
・Xbox One X:1TB
・PS4 Pro:1TB
それぞれ異なるコンセプトで開発されているため、単純にスペックの数字だけでは比較はできない。
ただし、後発である「Xbox One X」が、「PlayStation 4 Pro」に比べて高性能なハードウェアを搭載することは可能だ。
とくに注目したいのは、グラフィック処理能力とメモリーだ。
というのは、4K対応ゲームをスムーズに処理するためには、高速なグラフィックス処理と、大容量のメモリーが必要とされるからだ。
クリエーターから見れば、「Xbox One X」のほうが、「PlayStation 4 Pro」よりも4Kコンテンツを制作するハードウェアとしては、優位点があるとも言える。。
ITライフハック 関口哲司
日本での発売日および価格は、決定次第発表の予定。
「Xbox One X」は、Xboxシリーズとしては初めて4Kに対応した据え置き型のゲーム機だ。高速なCPUやGPUと相まって、美しい4K映像のゲームを満喫することができる。
4Kと言えば、昨年末に発売されたソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation Pro 4(PS4 Pro)」が4K解像度に対応であり、事実上のライバルとなる。
そこで今回は新しいゲーム機「Xbox One X 」を紹介した後、両者を性能的な面で比較してみた。
■Xbox史上、もっとも高性能なゲーム機
「Xbox One X」は、Xbox 史上、もっとも高性能、かつ小型の据え置き型ゲーム機だ。
「Xbox One X」の「X」には、「There is no power greater than X.」で、「Xよりもパワーがあるモノ(ゲーム機)は存在しない」という意味合いを込めている。
大きな特徴としては、家庭用ゲーム機でありながら4K映像に対応した点だ。これまでのXboxでは体験できなかった高画質で美しい映像のゲームを楽しむことができる。公式サイトには、レーシングゲームの画像がアップされているが、フロントガラスに付着した雨粒を表現できるほどのパワーを備えているようだ。高精細な4Kゲームは臨場感に溢れることから、これまでのXboxシリーズを遥かに超えた映像表現で、ユーザーはゲームに没頭できるだろう。
4K対応はゲームだけではない。1秒間に60フレーム(60 FPS)の速さで、4K対応ゲームをストリーミング配信したり、録画したりできる。今までの家庭用ゲーム機では、おそらくハードウェア的に不可能だ。
「Xbox One X」は、並外れた処理能力を備えているということだ。
実際、マイクロソフトによると、一般的な据え置き型ゲーム機と比べて、40% 以上高機能であるという。
パフォーマンス的には、6テラフロップスのグラフィック処理能力を備え、326GB/秒のメモリー帯域幅で、すべてのフレームを表現できる。これはもうひと昔前のワークステーションレベルの処理能力であり、これだけの基本性能を備えているからこそ、4Kコンテンツにも対応できると言えるのだろう。
■世界中のクリエーターにも機会を提供したい - マイクロソフト フィル スペンサー氏
「Xbox One X」は、クリエーターにとっても、今までにない素晴らしいハードウェアとなる可能性もある。
Xbox の責任者であるPhil Spencer(フィル スペンサー)氏は、
「Xbox は、規模の大小を問わず、あらゆるゲーム開発者が、あらゆるタイプのプレイヤーに向けたゲームを開発できるようにします。また、クロスプラットフォームの超大作の提供だけではなく、ユニークなコンテンツをファンに提供できるよう、世界中のクリエイティブなアーティストにも機会を提供しています。」
と、「Xbox One X」がゲームだけに留まらず、クリエーターの作品を表現する場としても使えることを語っている。
「Xbox E3 Briefing」での発表の中で同氏は、Xbox Oneで人気のある数十タイトルのゲームに「Xbox One X」の能力をフルに活用できるようにするための無料アップデートを実施することも発表している。
4Kモードで動作するようにゲームを強化したうえで、「Xbox One X」と同時に提供するというのだ。
またXbox 360用ゲーム約 400 タイトルの下位互換ライブラリーをさらに拡張し、「Crimson Skies」など初代 Xboxで人気があったゲームも遊べるようにするという。
早い話、これまでに登場したXboxのゲームが、よほど特殊なものでない限り、ほぼすべて動作するというわけだ。
Xboxユーザーには、嬉しい配慮だ。
■どっちが凄いのか? Xbox One X vs PlayStation 4 Pro
「Xbox One X」のライバル機となるのが、ソニーの「PlayStation 4 Pro」だ。
ユーザーが気になるのは、どっちが凄いのか? だろう。
そこで今回は、ハードウェア的な面から比較してみた。
CPUは、
・Xbox One X:Custom CPU(8コア)2.3GHz
・PS4 Pro:x86-64 AMD(8コア)2.1GHz
グラフィック処理能力は、
・Xbox One X:6 テラフロップス
・PS4 Pro:4.2テラフロップス
メモリーは、
・Xbox One X:12GB GDDR5(326 GB/秒)
・PS4 Pro:8GB GDDR5
ストレージは、
・Xbox One X:1TB
・PS4 Pro:1TB
それぞれ異なるコンセプトで開発されているため、単純にスペックの数字だけでは比較はできない。
ただし、後発である「Xbox One X」が、「PlayStation 4 Pro」に比べて高性能なハードウェアを搭載することは可能だ。
とくに注目したいのは、グラフィック処理能力とメモリーだ。
というのは、4K対応ゲームをスムーズに処理するためには、高速なグラフィックス処理と、大容量のメモリーが必要とされるからだ。
クリエーターから見れば、「Xbox One X」のほうが、「PlayStation 4 Pro」よりも4Kコンテンツを制作するハードウェアとしては、優位点があるとも言える。。
ITライフハック 関口哲司