新種と判明した「ヒアリノバトラキウム・ヤク」。エクアドルのサンフランシスコ・デ・キト大学で(2017年6月1日撮影)。(C)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】エクアドルで実験室のビンに入ったまま20年間忘れられていた体内が透けて見えるカエルが新種と判明し、脚光を浴びている。

 新種はグラスフロッグの一種で、学名は「ヒアリノバトラキウム・ヤク(hyalinobatrachium yaku)」。下腹部の半透明の皮膚を通して小さな赤い心臓を見ることができるという。

 首都キト(Quito)にあるサンフランシスコ・デ・キト大学(Quito San Francisco University)の生物学者、ディエゴ・シスネロス(Diego Cisneros)氏はAFPの取材に、1988年にアマゾン川で2.5センチ足らずのこのカエルを発見したと語った。

 シスネロス氏はこのカエルを同定することができないでいたが、2015年に、別の科学者らが発見した同様のカエルの写真をフェイスブック(Facebook)で見つけ、研究を進めた。

 そして先月、新種ガエルについての研究論文がようやく発表された。発見から約20年、カエルの標本は同定されないまま保存ビンの中に入れられたままとなっていた。

 この他にも半透明の体を持つカエルは数種存在している。ただ、心臓の鼓動が外から見えるものは極めてまれだ。

 その体の透明性について専門家らは、捕食者を避けるための手段である可能性を指摘している。その一方で、同大の生物学者フアン・マヌエル・グアヤサミン(Juan Manuel Guayasamin)氏は、「体の不透明性を確保するために必要な要素を体内で処理しないことで、エネルギー効率をより高めていることが考えられる」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News