世界ランキング5位の錦織圭【写真:Getty Images】

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錦織は「予測不能なプレーを織り込んでくる」

 男子テニス錦織圭(日清食品)は2016年も4大大会、ATPワールドツアーを転戦し、世界トップ10の座を守りきった。欧米勢が上位を占めてきた中で奮闘する日本人プレーヤーは世界でも注目を浴びており、米放送局「FOXスポーツ」電子版で「ニシコリの2016年ATPワールドツアーでのパフォーマンスを振り返る」と特集されている。

 錦織は大きな目標として捉えている4大大会初制覇は果たせなかったが、同局は「日本人プレーヤーのニシコリは2016年を世界ランキング5位で終え、2017年を展望できる1年となった」と評価。その大きな要因として「一貫して、安定してプレーしていたこと」に言及。4連覇を果たしたメンフィス・オープンが錦織にとってツアー通算11勝目だったこと、キャリア通算で301勝142敗と高い勝率をマークしている点も紹介している。

 そんな26歳について「いわゆる“ビッグ4”やニック・キリオスのような世代と競争し続けている。今年のATPツアーでは安定感を見せており、17年、ニシコリはインパクトを残すだろう」、「彼のプレースタイルはバランスが取れていながらも、必要ならば予測不能なプレーを織り込んでくる」と評している。

 今年は夏のリオデジャネイロ五輪で日本勢として90年ぶりメダルとなる銅を獲得。9月の全米オープン、11月のATPツアー・ファイナルではそれぞれ2年ぶりの4強に進出した。今月29日で27歳を迎える錦織は来年さらなる飛躍を遂げられるか。