忘年会で「ピコハラ」全国蔓延中 PPAP命じられ「目が死んでる」
「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」が世界中で一大ブームを巻き起こしているシンガーソングライター、ピコ太郎さん。2016年12月1日には「2016ユーキャン新語・流行語大賞」のトップ10にも選ばれ、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
しかし彼の大成功の裏では、PPAPブームにより苦しんでいる人々が一定数存在する。――時は忘年会シーズン。職場の上司から「PPAP」を強要される若手社員たちである。
ド派手コスチュームも簡単に入手
忘年会における余興の「鉄板」といえば、その年に流行ったお笑いネタだろう。ピコ太郎さんは今秋に突如ブレイクし、現在も乗りに乗っている。上司や先輩が「とりあえず若手に『PPAP』をやらせておこう」と考えるのも不思議ではない。
ところが、上司たちのそうした「安直」な考えが若手社員たちを悩ませているようだ。
「【速報】会社の忘年会でPPAPを踊れと先輩に言われる」
「上司が忘年会でPPAPやらせようとしてんのがクソイマジでやめてよ」
「先輩に忘年会でピコ太郎の真似してよって言われて目が死んでる」
「忘年会の余興で案の定ピコ太郎やるはめになった(新人の宿命)」
ツイッター上で検索すると、こんな「被害報告」がいくつも見つかる。
「PPAP」それ自体を「モノ」にするのは難しくない。歌詞はシンプルで覚えやすく、ダンスは初心者でも無理なく踊れる。人数を揃える必要もなく、あまり練習に時間をかけられない若手社員にとっては悪くない話にさえ思える。パンチパーマ&全身ヒョウ柄というド派手なコスチュームもネットショップなどで簡単に手に入れることができる。
一方で、「恋ダンス」に若手はノリノリ
だが、いくら余興としての好条件が揃っていても、それを命じられた当事者たちが不快感を抱く以上は一種の「ハラスメント」となり得る。世の中にはさまざまなハラスメントが存在し、最近では「ヌーハラ」(日本人がラーメンなどをすする際の音で外国人が不快な思いをすること)なるものが話題になったが、今回の件で考えれば「ピコハラ」――こう呼ぶのがふさわしいだろう。
ちなみに「PPAP」と並んで2016年の定番余興となりそうなのが、TBS系ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でおなじみ「恋ダンス」。ただ、こちらは打って変わって
「恋ダンス、忘年会でやろうぜ!って先輩(男性)に言われて密かに練習してるけど、地味に楽しい」
「上司の提案により忘年会で恋ダンス踊ることになったよ!!!!!!ノリノリでやったろ!!!」
などと好意的な反応が少なくない。