写真は、メガホンを取った中島貞夫監督

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京都での映画キャリアは半世紀以上という中島貞夫監督が3日、最新作映画『時代劇は死なず ちゃんばら美学考』の初日舞台あいさつを都内で行った。

今作は、時代劇を内部から考察した、京都の映画を特徴づけるドキュメンタリー。

17年ぶりとなる新作を撮り下ろした、中島監督。「本当のちゃんばら映画の面白さは、どこにあるのだろうと、ずっと自問してきました。それで、長い年月を考えてきまして、結果、この作品にたどり着きました」と制作に至ったキッカケを話した。

「やると決まってから、とにかく本格的なちゃんばら映画を撮ることを基本に、最後の仕事の一つとして頑張ってきました」と力強く話した。

また「日本の映画の元になったもの。つまり、時代劇がどうやって生まれたかを考えてみると、ちゃんばらだと思った。そこにもう一度焦点を絞ってみました」と熱く語った。

その制作意図。司会を任されていたお笑いタレントの清水圭は「我々は、見るばっかりで、裏側の方々がどんなことを考えて撮っているのか知りませんでした。殺陣の専門の方、道具を準備される方、いろんな方の貴重なお話しを聞けて、とても興味深かったです」と中島監督に感想を述べた。

すると、中島監督はパッと明るい笑顔を見せて「時代劇の背景が少しでも分かってもらえると有難い。時代劇って、そういう意味もあるんだと理解してもらって、そこから本物の時代劇を見たいという思いに繋がれば、この作品を作ったかいがあるものです」とコメントした。

現在、82歳の中島監督。降壇する際には、「もっとチャンバラを作ってください!」と客席からメッセージが飛ぶ一幕もあり、ここでも大きな笑顔と手をあげて応えていた。

なお、イベントには、出演した女優の山本千尋とお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワー村本大輔中川パラダイス)も応援に駆け付けていた。

▼ (左から)清水圭、中島貞夫監督、山本千尋、ウーマンラッシュアワー



▼ 写真は、メガホンを取った中島貞夫監督



▼ 写真は、出演女優の山本千尋



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映画『時代劇は死なず ちゃんばら美学考』 - 公式WEBサイト