<図表1>「アルコールあり」食機会数・客単価の推移(夕食、夜の間食)

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 少し前まで、ちょいと一杯の“ちょい飲み”でも、ふらっと居酒屋あたりに入ることが多かったものの、今や“ちょい飲み”も多様化している。今年の5月までに吉野家が「吉呑み(よしのみ)」のサービスを全店に拡大したほか、すき屋では「呑みすき」、ケンタッキーフライドチキンでは「ケンタ呑み」を開始、スタバやタリーズでもアルコールが飲める店があるなど、業態を問わず外食産業では競争が激化している状況だ。そんな“ちょい飲み”市場について、エヌピーディー・ジャパン(東京)が分析した。

 実際、居酒屋は他業態が“ちょい飲み”に力を入れていることによる影響が大きいようで、直近1年間で8%も食機会が減少。反対に、“ちょい飲み”需要をうまく取り込んだラーメン・餃子店では37%の大幅増となっている。グラスワインが定番のお店も目立つファミレスも3%と増加した。ただし、ラーメン・餃子店の客単価は300円近く減少するなど、低価格の“ちょい飲み”客が多いことがうかがえる。

 居酒屋の苦戦は客単価でみると、さらに深刻だ。最も多く客が離れているのは、4,000円〜5,999円の層で16.1%の大幅減。低価格の客層に比べて減り方が大きくなっている。もっとも、6,000円以上の層はほとんど減っておらず、“ちょい飲み”ではない客は、居酒屋離れをしていない。腰を据えて飲む、あるいは料理をお酒をじっくり楽しむには、やはりラーメン・餃子店やファミレスでは難しいという酒飲みの実態を示すような調査結果となった。