日本時間18日、リオデジャネイロ五輪女子レスリングに出場した登坂絵莉(女子フリースタイル48キロ級)、伊調馨(同58キロ級)、土性沙羅(同69キロ級)は、3選手揃って金メダルを獲得。3階級全ての決勝戦が逆転決着となるドラマチックな一日となった。

すると、テレビ朝日の現地特設スタジオには3人の金メダリストがゲスト出演。松岡修造氏が聞き手となり、インタビューが行われた。

女子個人種目では初の快挙となる五輪4連覇を果たした伊調馨は、姉・千春さんの「初めて馨は負けると思った」という言葉を聞くと、「取りにいった時に取れなかったら負けるんじゃないかと思いました。その前に相手が入ってきてくれたので、タックルに。ここがラストチャンスなのかなと思って」と死闘を振り返る。

また、決勝戦の前、姉に手を伸ばしたという馨は「なんか、触りたかったのかもしれない。やはり今回は怖さがありました。今回は金メダルを絶対獲らなきゃいけないっていうことで、そっちの方が大きくなってしまった」とも――。

一方、五輪初出場となった登坂は「絶対に金メダルを獲るんだっていう気持ち。何が何でも負けちゃいけないんだって」と振り返ると、決勝戦では3番手で登場した土性も「最後の最後まで諦めずに戦ってる2人を見て絶対に最後まで諦めないと思って試合に臨みました」と、先輩達の頑張りが刺激になったと話した。

すると、3選手は「いや、本当にこんな日はないですね。本当に幸せです」としみじみ。松岡氏から「今日の奇跡は一言で言うと何でしょう?」と訊かれると、馨は「逆転の3人ですからね・・・」と考えた後に「分かった、勇気だ」と言葉を続けた。

さらに「届け、勇気!」と揃って両手を前に出すと、改めて「今日は勇気の日だな」と話した馨に続き、登坂は「祝日にしましょう」とおどけてみせた。