すでに欧州で活躍する有名な選手が多いアルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ以外から、敢えて注目の選手を選出した。 (C) Getty Images

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 チリの優勝で幕を閉じたコパ・アメリカ・センテナリオ。北中南米から集った16か国により、熱い戦いが繰り広げられた。
 
 アルゼンチンのリオネル・メッシをはじめとするスーパースターの技に多くの人々が酔いしれたが、一方で荒削りながらも大いなる可能性を感じさせる若き才能を見つけるという楽しみもあった。
 
 ここでは、今大会に登場した(しなかった選手も少々)選手のなかから、まだ知名度は低いものの、今後、ブレイクして世界の舞台で活躍するであろう好タレントを厳選。11人の「原石」を紹介していく。
 
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☆エリク・プルガル(チリ/DF・MF)
1994年1月15日生まれ(22歳)
所属クラブ:ボローニャ(イタリア)
 アントファガスタに所属していた17歳の時、チリ1部リーグでデビュー。優れた守備能力と冷静な判断力を持ち、元々はCBだったが、ウニベルシダ・カトリカ時代にボランチを任されてからは、中盤のコントロールも起用にこなす。バルセロナのセルヒオ・ブスケッツのプレーを手本にしている。
☆ニコラス・カスティージョ(チリ/FW)
1993年2月14日生まれ(23歳)
所属クラブ:ウニベルシダ・カトリカ(チリ)
 U-20代表として11試合で9得点という活躍を見せて欧州に移籍するも怪我に泣かされ、古巣に戻って再起に賭けるストライカー。恵まれたフィジカルを利用し、相手ゴール前では圧倒的な存在感を示す。今大会、決勝の延長戦途中から初出場を果たし、PK戦ではアルトゥーロ・ビダル、メッシが立て続けに外した後の2番手として登場し、しっかり成功させた。
 
☆ロジェル・マルティネス(コロンビア/FW)
1994年6月23日生まれ(22歳)
所属クラブ:ラシン(アルゼンチン)
 17歳で母国を離れ、ストライカー大国アルゼンチンに乗り込んで持ち前の得点感覚とシュート技術に磨きをかけた。ラシンでは重要な試合で得点を決めて旋風を巻き起こし、リオデジャネイロ・オリンピック出場権を懸けたアメリカとのプレーオフでも決勝弾を叩き込んで、一躍注目を浴びた。
☆マルロス・モレノ(コロンビア/FW)
1996年9月20日生まれ(19歳)
所属クラブ:アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)
 欧州のビッグクラブから一斉に注目されているコロンビアの新星。技術とスピード、突破力と決定力のいずれにおいても群を抜いており、かつてのファウスティーノ・アスプリージャと比較されるが、本人は「アスプリージャを超えてみせる」と宣言した。U-17代表を経て、今年3月のロシア・ワールドカップ予選でA代表にデビュー。
 
☆セバスティアン・ペレス(コロンビア/MF)
1993年3月29日生まれ(23歳)
所属クラブ:アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)
 中盤の全てのポジションをこなすテクニシャン。強豪アトレティコ・ナシオナルでの活躍が評価され、今年4月にはスペインのバルセロナからスタッフが視察に訪れて話題に。自身のスタイルについて「(ハビエル・)マスチェラーノよりはブスケッツに近い」としながら、積極的に得点にも絡む。
☆イルビン・ロサーノ(メキシコ/FW・MF)
1995年7月30日生まれ(20歳)
所属クラブ:パチューカ(メキシコ)
 現在、メキシコで将来が最も嘱望される若手である。本来のポジションは右ウイングだが、前線ならどの位置でもプレーできるアタッカー。6歳の時からパチューカに属し、プロデビュー戦でいきなりゴールを決めて注目を浴びた。今大会では、リバプールのユルゲン・クロップ監督が視察した選手のひとりといわれている。
 
☆ミゲル・アルミロン(パラグアイ/MF)
1994年2月10日生まれ(22歳)