納豆とアレも!定番だけど実は「NG食べ合わせ」パターン3つ

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食卓の彩や栄養バランスを考えると、色んな種類の食品の“組み合わせ”は必須ですよね。何より、味や食感の組み合わせの“妙”を楽しむといった側面もあるでしょう。

しかし、“食べ合わせ”次第で、せっかくの栄養も吸収が阻害されてしまったり、中には発がん物質が生成されてしまう食べ合わせまであるのをご存知でしょうか?

今回は栄養学のエキスパートである筆者が、ついやりがちだけど実はNGな食べ合わせをご紹介したいと思います。

■1:「納豆」と「卵」

「納豆に卵は必須でしょ!?」という方も多いと思います。

しかし、卵白に含まれるタンパク質の一種“アビジン”が納豆に含まれるビオチンの吸収を妨げてしまうのです。ビオチンは抜け毛や白髪の予防のほか、お肌を健康に保つ働きをするので、大人女子には必須の栄養素。

ですので、納豆に卵を加えるなら、卵黄だけにしましょう。そして、アビジンは加熱に弱いので残った卵白はお味噌汁に。

余談ですが、納豆は100回以上かき混ぜると、アミノ酸や甘味成分が1.5倍〜2.5倍にもなるので、タレや薬味などを加える前にしっかりかき混ぜることをオススメします。そしてお肌や腸内環境を気にする方は“夜”の摂取がベストです。

■2:「わかめ」と「ねぎ」

シンプルなお味噌汁の定番ですが、実はねぎに含まれる“リン”がわかめに含まれるカルシウムの吸収を妨げてしまいます。

リンは加工食品などに多く含まれるため、現代人はリンの摂取が過剰になっています。加工食品をあまり摂らない人は気にするほどのことはありませんが、そうでない人は“ネギや加工食品”とカルシウムの組み合わせに要注意です。

■3:「魚」と「大根」

焼き魚やしらす干しと大根おろしといえば定番中の定番。しかし、大根にはリジンインヒビターという抗体があり、魚類に多く含まれる必須アミノ酸の一種、リジンの吸収を妨げてしまうのです。

その一方で、大根に含まれるビタミンCはしらす干しなど小魚に多く含まれるカルシウムの吸収を高めてくれます。この矛盾を解消する対策として、リジンインヒビターは酸に弱い性質を持っているので“魚+大根”といった組み合わせには、お酢をかけることをオススメします。

■大人女子にオススメの食べ合わせ2つ

(1)「納豆」と「玉ねぎ」

冷え症の人には特におすすめの組み合わせが、納豆に含まれるナットウキナーゼと玉ねぎに含まれるケセルチンの組み合わせ。血行促進効果をねらいましょう。

(2)「キウイ」と「マシュマロ」

甘いものを食べるにもお肌に嬉しい組み合わせを。マシュマロに多く含まれているコラーゲンの吸収をキウイのビタミンCがサポートしてくれます。乾燥が気になる冬の定番にしたい組み合わせですね。

“定番中の定番”と思っていた組み合わせにも意外な弱点がありましたね。とはいえ、自分にとって美味しく感じられることが一番。美味しく食べてヘルシービューティを目指しましょう。

【著者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※  Tsuguliev / shutterstock