【海外発!Breaking News】中国、年内にも「二人っ子政策」施行開始か。ただし経済的理由で「一人でいい」派も。
![一人っ子政策の緩和に国民は渋い反応(画像はイメージです)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/a/5/a59b4_196_9f3a2f5e_52051698-m.jpg)
「一人っ子政策を緩和する、これからは二人の子を是非生み育てて欲しい」と家族計画に関する政策を転換した中国政府。「中国の全人民がそれを喜ぶとはとても思えない」といった報道が相次ぐ中、その「二人っ子政策」が年内には施行となる見通しであることを『China Business News』『China Daily』ほか複数のメディアが伝えている。
やがて政府は、国家衛生計画生育委員会(National Health and Family Planning Commission:NHFPC)の専門家の助言をもとに「二人っ子政策」を打ち出し、現在いくつかの市町村で試験的に導入されている。だが経済的に裕福な家庭ばかりではない上、最愛の一人っ子に出来る限りの贅沢と教育をといった“一品豪華主義”的な子育て観をよしとしている家庭が多い結果、「二人っ子政策などといわれても、養育、教育費などの経済負担を考えれば子供は一人で十分」と考える夫婦も少なくないという。
その「二人っ子政策」について今年2月、人口政策担当の政府高官が「すべての夫婦に2人の子を生み育てるよう義務づけたい」などと発言。人々は「無理強いはごめんだ。なんでも政府の思うようにいくものではない」と痛烈に批判したと報じられている。先述した一人っ子政策の緩和により、昨年この国で誕生した赤ちゃんの数は、一昨年より47万人多い1,680万人であったという。これが来年以降どう増え、20年後はどれほどの人口になっているのか、世界中の専門家が高い関心とともに見守ることであろう。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)