1980年代初めに、現在のインターネットを予感させるような雑誌が日本に存在した!なんて言っても信じてもらえないだろうか。しかし実在したのだ。その雑誌の名は「ポンプ」という。同誌を創刊した編集者・橘川幸夫は当時、その創刊意図を次のように書いていた。《ぼくは、今「雑誌」を作ってるという意識はない。白い紙の束を全国に流通させることが、ぼくの仕事だ。黒いインクは、みんなに伝えたいことがある人、個人がやる仕事