ワタナベコウ先生にはいくつもの顔がある。漫画家でありながら裁縫教室の講師という顔を持つコウ先生は、夫のシャツを巧みに縫い上げる「裁縫女子」であり、そうかと思えば、炊飯ジャーを使わずに土鍋でふっくらゴハンを炊き上げる「調理女子」でもある。前著となる『裁縫女子』は“服飾”というものを軸にして、無駄を省いた暮らしの愉しみを変なテンションで描いた良書だった。そして、この度刊行された本書『節電女子』では、テ