ロックバンド「juJoe」のボーカル・ギターを務める平井拓郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで「【警告】「深い曲」に逃げるバンドマンの末路。99%が勘違いしているヒット曲の【真実】」と題した動画を公開した。動画では、「深い音楽」と「浅い音楽」の違いについて解説し、売れないバンドマンが陥りがちな「深さ」への依存に対して鋭い提言を行っている。

平井氏は冒頭、音楽における「深い」「浅い」という概念は実際に存在すると指摘。一般的にメインストリームではない複雑な音楽が「深い」と認識されやすく、ポップでキャッチーな要素が強くなると「浅くなる」と定義した。さらに、売れないミュージシャンが自身の価値を保つため、深さというブランドを「逃げ込みやすい防空壕」にしてしまう心理を解説。「深いということに逃げ込んで済まされる場合じゃなくなってくる」と、年齢や経験を重ねる中での厳しい現実を突きつけた。

一方で、世間で高く評価されているヒット曲は「こんな深いのに、食べやすい風にデザインしてたくさんの人にもらえるようにしている」と述べ、深さと浅さを自由に行き来する重要性を強調した。また、意図的に「深い」と思わせる手法として「ボーカルを抜いてインストにする」ことや「ボーカルの主張を弱める」ことを提示。さらに、浅いと言われがちな恋愛ソングを深く見せるには、ドロドロとしたストーリー感を持たせて「演歌」のようなアプローチにすることが有効だと独自の説を展開した。

最後に平井氏は、「浅い」ことはより多くの人に届くメリットがある反面、「深い」ことは独自性を出せるが届きにくくなるという構造を解説。「深くしなきゃ」という思い込みがクリエイティビティの邪魔をするとし、「本当に強い作家というのは深くも浅くもなれる人だ」と語り、深さへの執着を捨てるべきだと締めくくった。

チャンネル情報

メジャーデビュー、ロッキン等大型フェス出演を経験した平井拓郎が、音楽業界のリアルな裏側を日水金20時に発信。 バンドの現実と成功のウラ側 夢と金の間でもがく表現者への指針 経営者視点の音楽ビジネス 実体験に基づく失敗談や業界のウラ話など、本気で音楽を志す方や好奇心旺盛な方へ届けます。