「聖闘士星矢」作者が約46億8600万円の被害。元マネージャーの3つの手口と民事提訴の背景
治安戦略アナリストの小比類巻文隆氏が、「【46億円はどこへ!?】「聖闘士星矢」作者が巨額横領被害を訴え 元警視庁刑事が解説」と題した動画を公開した。人気漫画「聖闘士星矢」の作者・車田正美氏が総額約46億8600万円の資金流出被害を訴えた民事訴訟について、元警視庁刑事の視点から事件の巧妙な手口や今後の刑事事件への発展の可能性を解説している。
小比類巻氏はまず、被告となっている元マネージャーについて言及。集英社の担当編集者からマネージャーとなり、約25年にわたって経理や著作権管理、対外的な交渉を任されていた人物だと説明した。
資金流出の手法は大きく3つあると分析。1つ目は、アニメやゲームなどの「ライセンス料」を、元マネージャーが設立した別会社に振り込ませる手口。2つ目は、会社口座からの直接送金。3つ目は、保険料名目で支出した資金を再保険・再々保険という形で海外法人へ迂回させる、マネーロンダリングのような複雑な仕組みだったと指摘した。
事件発覚の契機は、2024年1月に行われた東京国税局の調査だった。不審な資金の動きについて国税局から質問状を受けた元マネージャーは、車田氏に知らせず、筆跡を真似て本人の印鑑を押し、偽造した回答書を提出していたという。小比類巻氏はこの行為について「有印私文書偽造、同行使が検討されることになる」と法的な見解を示した。
さらに、巨額の横領疑惑でありながら、なぜ刑事ではなく民事訴訟が先行して報じられているのかについて解説。「民事裁判は損害の回復を目的とし、刑事裁判は処罰を目的とする別の手続き」とした上で、すでに回収された約18億円を除く、約28億9000万円を取り戻すためには民事訴訟を起こす必要があったと推測している。
動画の終盤で小比類巻氏は、会社の資金を自己のものとしたのであれば業務上横領罪、任務に背いて損害を与えたのであれば特別背任罪が成立する余地があると指摘。「仮に車田氏側が刑事告訴していなかったとしても、捜査機関が必要な証拠を集めれば刑事事件として捜査可能だ」と述べ、民事と刑事の手続きが並行して進む可能性を示唆した。巨額の被害をもたらしたとされる本件において、今後の捜査機関がどのような動きを見せるのか、事件の全容解明が待たれる。
小比類巻氏はまず、被告となっている元マネージャーについて言及。集英社の担当編集者からマネージャーとなり、約25年にわたって経理や著作権管理、対外的な交渉を任されていた人物だと説明した。
資金流出の手法は大きく3つあると分析。1つ目は、アニメやゲームなどの「ライセンス料」を、元マネージャーが設立した別会社に振り込ませる手口。2つ目は、会社口座からの直接送金。3つ目は、保険料名目で支出した資金を再保険・再々保険という形で海外法人へ迂回させる、マネーロンダリングのような複雑な仕組みだったと指摘した。
事件発覚の契機は、2024年1月に行われた東京国税局の調査だった。不審な資金の動きについて国税局から質問状を受けた元マネージャーは、車田氏に知らせず、筆跡を真似て本人の印鑑を押し、偽造した回答書を提出していたという。小比類巻氏はこの行為について「有印私文書偽造、同行使が検討されることになる」と法的な見解を示した。
さらに、巨額の横領疑惑でありながら、なぜ刑事ではなく民事訴訟が先行して報じられているのかについて解説。「民事裁判は損害の回復を目的とし、刑事裁判は処罰を目的とする別の手続き」とした上で、すでに回収された約18億円を除く、約28億9000万円を取り戻すためには民事訴訟を起こす必要があったと推測している。
動画の終盤で小比類巻氏は、会社の資金を自己のものとしたのであれば業務上横領罪、任務に背いて損害を与えたのであれば特別背任罪が成立する余地があると指摘。「仮に車田氏側が刑事告訴していなかったとしても、捜査機関が必要な証拠を集めれば刑事事件として捜査可能だ」と述べ、民事と刑事の手続きが並行して進む可能性を示唆した。巨額の被害をもたらしたとされる本件において、今後の捜査機関がどのような動きを見せるのか、事件の全容解明が待たれる。
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チャンネル情報
元警視庁刑事・国際捜査官。1993~2023年警視庁。爆弾処理班配属後、警視庁中国語通訳を経て国際捜査官に。以降、国内外の銃器・薬物犯罪の情報収集、秘匿捜査に従事する。ほか殺人、強盗、誘拐事件などあらゆる捜査に参加。退官後、30年に及ぶ警察人生の知見を世の中へ貢献すべく治安戦略アナリストとして活動中。