「がん情報チャンネル・外科医 佐藤のりひろ」が、「【診断後でも間に合う?】がん死亡率を下げる身近なサプリ!「マルチビタミン」の摂取と、大腸がん、乳がん、前立腺がんの再発・生存率との関係を専門医が解説」を公開した。動画では、外科医であり医学研究者の佐藤典宏氏が、がん診断後のマルチビタミン摂取が生存率や再発率に与える影響について、最新の研究結果を解説している。

がん診断後にサプリメントを始める人は少なくないが、その効果に疑問を持つ声も多い。佐藤氏は、ランダム化比較試験の実施が難しい現状を踏まえ、患者を長期間追跡調査した前向き研究の結果を紹介。日本人に増えている「大腸がん」「乳がん」「前立腺がん」の3つに焦点を当てた。

大腸がんの調査では、マルチビタミンの摂取量と死亡率の間に「J型」の関係がみられたと指摘。全く摂取しない人に比べ、週に3~5錠摂取した人は大腸がんによる死亡率が45%低下した。さらに、すべての死因による死亡率も、毎日1錠摂取した人で約2割減っていたという。しかし、週に10錠以上摂取した人は死亡率が60%増加しており、佐藤氏は「高用量は、むしろ死亡率を高める原因になっていたと考えられる」と語る。

乳がんの研究では、マルチビタミン使用者は非使用者に比べ、平均余命が約1年間長かった。ただし、ビタミンAやB12、鉄などを高用量で摂取したグループは余命が短くなる傾向がみられた。前立腺がんにおいては、使用者で再発リスクが49%低下し、特に悪性度の高いグループでは再発が70%以上も減少したという。

結論として、がん診断後のマルチビタミン摂取にはメリットがある可能性が示されたが、佐藤氏は「すべてのがん患者さんに当てはまるとはいえません」と注意を促す。基本は食事から栄養を摂ることであり、サプリを使用する際は主治医に相談のうえ適量を守り、抗がん剤などの治療中は控えることの重要性を説き、動画を締めくくった。

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外科医・がん専門医「佐藤典宏(さとう のりひろ)」のYouTubeチャンネルです。「がん」の予防・診断・治療・セルフケアについて、幅広く発信します。