元テレビ局員の下矢一良氏が自身のYouTubeチャンネルで「【VIVANT】ドラマの常識が崩壊しました。VIVANTがテレビ史を変える理由を解説します【ドラマ 番組】」を公開した。動画では、大ヒットドラマ『VIVANT』を題材に、同作がテレビ業界の常識をどのように打ち破ったのか、またその裏にある徹底したビジネス戦略について、元テレビ局員の視点から詳細に解説している。

下矢氏はまず、『VIVANT』が豪華なキャスティングや大規模な海外ロケなど、1話あたり1億円以上とも言われる巨額の制作費を投じた規格外の作品であることを紹介。その上で、同作がテレビ史を変えるほど画期的とされる理由を「作品の作り方」と「ビジネス展開」の2つの側面から分析した。

作品の作り方において下矢氏が注目したのは、「SNSで話題になることから明らかに設計されている」という点だ。伏線や謎を意図的に散りばめ、放送中に視聴者が気づかないような仕掛けを後からSNSでバズらせる仕組みが構築されていると指摘。こうした「SNSファースト」の脚本作りは、原作を持たない完全オリジナルドラマだからこそ実現できた強みだと語った。

さらにビジネス展開の面では、テレビ局の知的財産ビジネスの常識を超え、「全部を徹底的にやり切っている」と驚きを表現。公式SNSの緻密な運用をはじめ、配信プラットフォームでのスピンオフ作品の展開、公式グッズの販売や企業とのコラボレーション、さらにはオーケストラコンサートの開催に至るまで、収益化に向けた執念とも言える全方位的な施策が紹介された。

動画の終盤で下矢氏は、これほどの大規模な収益回収は「関係部門が一丸となってチャレンジしないと絶対無理」と断言。部署の垣根を越えたビッグプロジェクトに挑むことが「部門の壁をぶち壊す」ことにつながり、新たなノウハウや人材を育てる重要な機会になっていると提言した。『VIVANT』が単なるヒット作に留まらず、テレビ局のあり方そのものを変革する試みであることを強く印象づけている。

チャンネル情報

元テレビ局員の視点から、業界の裏話やテレビ出演の秘訣をお届け!普段はなかなか聞けない、メディアを活用したビジネス戦略やPRの裏ワザを正直にお伝えします!! 略歴:PR戦略コンサルタント。テレビ東京に入社し『ワールドビジネスサテライト』『ガイアの夜明け』を製作。その後独立し、中小企業を中心に広報・PRの支援にあたる。