「私欲のないおかしさ」こそ感動の理由!茂木健一郎が語る『ドン・キホーテ』の唯一無二の凄み
脳科学者の茂木健一郎が、自身のYouTubeチャンネルで動画「ドン・キホーテが、世界文学の永遠の名作である理由」を公開した。スペイン文学の最高峰とされるセルバンテスの『ドン・キホーテ』について、長年読んでこなかったことを後悔するほど圧倒されたと語り、その唯一無二の魅力を解説している。
茂木は、騎士道物語を読みすぎて妄想に取り憑かれた主人公ドン・キホーテと、従者サンチョ・パンサによる旅を描いた本作の特異な設定を紹介。中でも最も驚いた点として、ドン・キホーテが理想の女性と崇め、その名誉のために戦う「ダルシネア」という人物が、物語中に一度も登場しないことを挙げた。「お姫様だと思い込んでしまった」ただの農家の娘であり、ドン・キホーテの妄想の中にしか存在しないという事実に衝撃を受けたと語る。
また、第2部では、第1部での彼らの冒険がすでに本として出版され、作中で有名人になっているという斬新なメタフィクション構造に言及。周囲の人物が彼らの妄想を利用してイタズラを仕掛ける様子や、サンチョ・パンサが実際に島の領主になるエピソードの面白さを熱弁した。領主になったものの自らその座を降りる展開について「大変素晴らしい、感動的な話」と称賛し、「世の中にはおかしい人がいっぱいいるが、ドン・キホーテのおかしさは感動的」と述べる。その理由として「自分を楽にするためじゃない」「私欲がない」ことを分析した。
同時に茂木は、ドン・キホーテを単なる狂人として片付けられない理由にも触れた。「何かに取り憑かれているという意味においては、すべての人が何かに取り憑かれているんじゃないか」と指摘し、現代人もお金や経済、グローバリズム、AIなど、目に見えない価値観に縛られていると語る。
物理学者のアインシュタインも同書を愛読し、常に傍らに置いていたというエピソードを紹介。さらに、キリスト教とイスラム教が交錯する時代背景や、アラブ人が書いた原稿を翻訳したという入れ子状の設定など、多角的な魅力があると総括した。妄想と現実の境界を問いかける『ドン・キホーテ』は、現代人こそ手に取るべき一冊と言えそうだ。
茂木は、騎士道物語を読みすぎて妄想に取り憑かれた主人公ドン・キホーテと、従者サンチョ・パンサによる旅を描いた本作の特異な設定を紹介。中でも最も驚いた点として、ドン・キホーテが理想の女性と崇め、その名誉のために戦う「ダルシネア」という人物が、物語中に一度も登場しないことを挙げた。「お姫様だと思い込んでしまった」ただの農家の娘であり、ドン・キホーテの妄想の中にしか存在しないという事実に衝撃を受けたと語る。
また、第2部では、第1部での彼らの冒険がすでに本として出版され、作中で有名人になっているという斬新なメタフィクション構造に言及。周囲の人物が彼らの妄想を利用してイタズラを仕掛ける様子や、サンチョ・パンサが実際に島の領主になるエピソードの面白さを熱弁した。領主になったものの自らその座を降りる展開について「大変素晴らしい、感動的な話」と称賛し、「世の中にはおかしい人がいっぱいいるが、ドン・キホーテのおかしさは感動的」と述べる。その理由として「自分を楽にするためじゃない」「私欲がない」ことを分析した。
同時に茂木は、ドン・キホーテを単なる狂人として片付けられない理由にも触れた。「何かに取り憑かれているという意味においては、すべての人が何かに取り憑かれているんじゃないか」と指摘し、現代人もお金や経済、グローバリズム、AIなど、目に見えない価値観に縛られていると語る。
物理学者のアインシュタインも同書を愛読し、常に傍らに置いていたというエピソードを紹介。さらに、キリスト教とイスラム教が交錯する時代背景や、アラブ人が書いた原稿を翻訳したという入れ子状の設定など、多角的な魅力があると総括した。妄想と現実の境界を問いかける『ドン・キホーテ』は、現代人こそ手に取るべき一冊と言えそうだ。
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