家族小説。......っていうんだろうか、これも。なんてったって、題名が「家族」だ。装丁にも不穏な空気が漂っているから勘違いする人はさすがにいないと思うけれど、一ミクロンもほっこりしないし温かい気持ちにもならない。取扱注意小説である。小説のモチーフになっているのは、2011年に発覚した尼崎連続変死事件だ。主犯だった六十代の女は、何らかの繋がりを持った人々を次々に自分の「家族」に引き入れ戸籍上の関係も作