大川原化工機の大川原正明社長(中央)は判決を受けて「勝訴」と書かれた紙を掲げた(記者撮影)起訴が違法――。そんな異例といえる司法判断が下された。軍事転用が可能な装置を不正に輸出したとして、横浜市にある「大川原化工機」の大川原正明社長ら幹部3人が逮捕・起訴され、初公判直前に起訴が取り消された冤罪(えんざい)事件。東京地裁(桃崎剛裁判長)は12月27日、警視庁公安部と東京地検の捜査の違法性を認め、国と東京