時計の針が22時を回って鳴り物を使った応援が禁止されるなか、阪神ファンで超満員の甲子園球場に地鳴りのような大歓声が沸き起こった。日本シリーズ第4戦、3対3で迎えた9回裏、一死満塁。今シリーズで不調の4番・大山悠輔が打席に向かう。「(感情的には)別に何もないですね。ランナーを還す形だったので。それしか考えていなかったので」最終回にサヨナラ勝ちを狙った阪神は一死から1番・近本光司が四球を選ぶと、2つ