阪神高速道路の交通管理会社で働いていた男性(当時24歳)が自殺したのは、上司のパワハラが原因だとして、遺族が国に労災不支給決定の取り消しを求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は9月29日、上司のいじめでうつ病を発症したと判断し、労働基準監督署に支給を命じる遺族側の逆転勝訴を言い渡した。今回の裁判で、二審の大阪高裁と一審の大阪地裁の結論が分かれたポイントは、「自殺とパワハラに因果関係があるかどうか」という