過去に、『悪の教典』(貴志祐介著、文藝春秋刊)、『ジェノサイド』(高野和明著、角川書店刊)、『光圀伝』(冲方丁著、角川書店刊)などが受賞した山田風太郎賞。第7回となる今回の受賞作は塩田武士さんの『罪の声』(講談社刊)に決まった。選考委員の奥泉光氏が「グリコ・森永事件という史実が最大限に活かされたミステリであり、作品の力と作家の力量を評価する声が一番多かった」とコメントした通り、本作は昭和を代表する