生成AIはHRTechの「何を見ているのか」 7つの生成AI×30質問、986件の引用を分析。58.2%の情報源は「1つのAI」からしか引用されず
調査結果(3) HRTechでも、カテゴリーによって「AIに引用される方法」が違う
さらに特徴的だったのが、同じHRTech市場の中でも、カテゴリーによって引用元の構造が大きく異なることです。
BOXIL、ASPIC、ITreview、ITトレンドの主要比較・レビューメディア4媒体が占める引用シェアを比較すると、
・タレントマネジメント:21.2%
・労務管理:19.8%
・ATS:13.3%
・エンゲージメントサーベイ:7.8%
・人事評価:7.2%
・採用媒体:0.6%
となりました。
タレントマネジメントでは比較メディアが重要な情報源となる一方、採用媒体ではNeo Career、Tracom、Wantedlyなど、サービス提供企業や採用領域の専門企業自身が情報源になっていることが分かりました。
この結果は、AIO/LLMO対策を単純に「業界単位」で考えるのではなく、ユーザーが何を比較・検討しているのかというカテゴリー単位で設計する必要があることを示しています。
調査結果(4) AIに評価される情報源には「横断型」と「専門型」の2種類がある
今回の調査では、AIに継続的に参照される情報源には、大きく2つのタイプが確認されました。
Horizontal Authority
複数のカテゴリーを横断して参照される情報源です。
代表例:
・BOXIL:6カテゴリー/7AI/30問中18問
・ASPIC:5カテゴリー/6AI/14問
・ITreview:4カテゴリー/7AI/9問
・ITトレンド:4カテゴリー/6AI/10問
比較・レビューサイトに多く、AIにとって「HRTech製品を比較する際の標準的な情報源」となっている可能性があります。
Vertical Authority
特定のカテゴリーについて深く参照される情報源です。
代表例:
・カオナビ:タレントマネジメント/人事評価
・HRBrain:エンゲージメント/タレントマネジメント
・RPM(ゼクウ):ATS
・KING OF TIME:労務・勤怠管理
などが挙げられます。
企業のAIO/LLMO戦略では、単純にコンテンツ数を増やすのではなく、「広いテーマでAIから参照される存在になるのか」「特定領域の専門家として認識されるのか」を設計することが重要と考えられます。
HRTech全体で最も引用されたのはBOXIL
今回の調査において、HRTech6カテゴリー全体で最も多く引用されたドメインはboxil.jp(BOXIL)でした。
BOXILは、
39引用
7/7 AI
6/6カテゴリー
18/30質問
で引用されており、7AI、6カテゴリーすべてを横断して引用された唯一の情報源となりました。
