【シラーPER 暴落】CAPEレシオ40倍台の米国株市場で、急落前に見直すべきレバレッジと資金管理を解説
■暴落を恐れているのに、相場が上がるほどリスクを増やしていませんか
株価が大きく上昇すると、多くの投資家は安心感を覚えます。
S&P500が高値を更新し、企業業績も堅調に見える局面では、「大きな下落はまだ先ではないか」「調整してもすぐに戻るだろう」と考えやすくなります。
その結果、含み益を根拠にロットを増やす、レバレッジを引き上げる、現金をすべて投資へ回すといった行動が起こります。
しかし、相場が最も安全に見えるときほど、投資家のポジションは同じ方向へ偏りやすくなります。
一度売りが始まれば、利益確定、損切り、証拠金不足による強制決済が重なり、下落が想定以上に速く進むことがあります。
暴落で資金を失う最大の原因は、暴落を予測できなかったことではありません。
暴落が来ないことを前提に、耐えられない大きさのポジションを持っていたことです。
現在の市場が、企業の長期利益に対してどれほど高く評価されているかを把握し、急落前にリスク量を見直すために活用できる指標がシラーPERです。
■シラーPERで暴落の「発生日」ではなく「被害の大きさ」に備える
シラーPERは、Shiller PER、Shiller PE、CAPEレシオ、CAPE Ratio、PE10とも呼ばれる長期バリュエーション指標です。
一般的なPERは、現在の株価を直近1年間の企業利益で割って算出します。
これに対してシラーPERは、インフレ調整後の過去10年間の平均利益を使い、株価が長期利益に対してどの程度まで高く評価されているかを確認します。
企業利益は、好景気では一時的に増え、景気後退では急激に減少します。
直近1年間の利益だけで判断すると、利益が膨らんでいる局面では株価が割安に見え、危機によって利益が落ち込んだ直後には株価が割高に見える場合があります。
10年間の利益を平均するシラーPERでは、こうした一時的な変動の影響を抑え、市場全体の過熱を長期的な視点から確認できます。

